「日本レコード大賞」個性派ぞろいの『最優秀新人賞』争い
「第55回日本レコード大賞」が今月30日に発表される。「レコード大賞」といえば、「NHK紅白歌合戦」と並ぶ暮れの音楽の祭典として、1959年の設立以来、長年親しまれてきた。今年も、同日に東京・初台の新国立劇場で行われる表彰式の模様がテレビ番組「第55回 輝く!日本レコード大賞」としてTBS系で放送される。
同賞の選考は、新聞社やテレビ局の音楽担当、音楽評論家や音楽プロデューサーなどの識者によって構成された審査員により投票形式で行われるが、過去5年間の「大賞」受賞曲は、昨年がアイドルグループ、AKB48の「真夏のSounds good!」、一昨年がAKB48の「フライングゲット」、10年がダンス&ボーカルユニット、EXILEの「I Wish For You」、09年がEXILEの「Someday」、08年がEXILEの「Ti Amo」と、EXILEが3連覇した後、AKB48」が2連覇を達成している。 ■「レコ大」はAKBとEXILEの争い 今年も「大賞」の審査対象となる「優秀作品賞」の10作品の中には、EXILEの「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため」とAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が選ばれているが、レコード会社スタッフは「CDの売上を見ても、両作品が有力候補であることは間違いないでしょう」と”2強”争いになると予想されている。 同番組ではEXILEのリーダーのHIROの妻で女優の上戸彩が同局の安住紳一郎アナウンサーとともに総合司会を務め、夫婦初共演を果たすことが話題になっているが、EXILEの3年ぶりとなる「大賞」受賞も期待されている。 ■最優秀新人賞の行方は? そんな中、「大賞」と同様に音楽業界関係者の間で注目を集めているのが、「最優秀新人賞」の行方だ。CDの売上が落ち込み、苦境を強いられている音楽業界にとって、次世代を担うホープの出現は業界全体が待ち望んでいる状況。 今年は同賞の審査対象となり、「対象年度内において初めて顕著な活動をし、大衆に支持され、将来性を認められた歌手に贈る」と規定された「新人賞」には、Juice=Juiceと新里宏太、福田こうへい、杜このみの4組が選ばれた。