旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文2)
266件のうち問題のあった物件数は? 再発防止策は?
男性:よろしいですか、じゃあ。 男性:マイク、マイク。 共同通信:共同通信のイイダと申します。まず、この出てきました266件のうち、なんらかの問題を生じている物件はどのぐらいあるんでしょうか。それから、現在のところ、これだけ出てきてるということで、再発防止策についてどのように考えておられるでしょうか。それからもう1つ確認なんですけども、この医療・福祉施設等63件というのは、266件の内数でしょうか。以上3点、まずお願いしたいと思います。 柿沢:すいません。最初の質問はなんです? もう一度ちょっと確認をさせていただきたい。 司会:マイクお願いします。 共同通信:まず、266件のうち、問題があった物件数はいくらかです。 柿沢:現時点で、問題があったという報告を受けてる案件はございません。 共同通信:すいません、ちょっと。それでいくと、この266件の中には横浜の物件は入ってないということでしょうか。 柿沢:すいません。横浜の物件1件を除いてありませんという、そういうことです。申し訳ありません。 再発防止についてのご質問なんですけども、本件、ただいま社内の調査委員会、あと外部の調査委員会も立ち上げて、まさしく今、調査中ですので、まだ本当の、真の原因までたどり着いてないということで、再発防止策については、まだ是正措置のようなものなんですけども、必ず原本を提出すると。いわゆるデータから、機械から出てきたものを、原本を保管して提出すると。もし、なんらかの都合で出なかった場合には、至急、いわゆる主任技術者といっておりますが、連絡をするということで徹底をしております。 それからすいません、266の内数に入って。 共同通信:調査結果のところの医療・福祉分野63件が内数か、それとも外数か。 柿沢:内数になります。申し訳ありません。 共同通信:すいませんでした。
データ流用の原因は企業風土や経営体制にあるのか?
司会:ほかにご質問は。 日本経済新聞:日本経済新聞のユザワと言います。平居さんにお伺いしたいんですけれども、今回これだけのデータ流用が見つかったことに関して、原因として、御社の企業の中の風土ですとか、経営の体制ですとか、そういったところで何か理由になるようなことが考えられることがあれば、今の時点で考えられることで構いませんので、教えていただけないでしょうか。 平居:すいません。さまざま原因はあろうと思うんですけど、今、まさに、今、柿沢が申し上げたとおり、内部調査委員会で原因の究明、および外部調査委員会の皆さんが独立して、非常に幅広いヒアリング等調査をしておりますので、外部調査委員会のほうの活動に関してなんらかの、私たちが予見を与えるとか、やはり考え方を与えるということは、避けたいと思っておりまして、現時点では申し訳ありませんけど、さまざま検討しなければいけないことがたくさんあると思うんです。ただ、それについて、ここと、ここと、ここというふうに私が予見を申し上げることは、この場はご容赦いただきたいというふうに思っています。 日本経済新聞:それで、さまざまある中で、御社は今回で言いますと、いろんな事業領域を持っておられると思います。その中で、各部門が競い合って成長してきたという歴史があるかと思うんですけれども、かなり事業の独立性を高めるということで、身内に甘くなるというか、事業部内でチェック機能が働かなかった、そういった可能性っていうのはどうお考えでしょうか。 平居:分社化ということを進めて、独立性を高めて、それぞれが競争しながら、自立的に経営するっていうことをこの10年やってまいりました。そのことが今、ご指摘のような現象を生んだ可能性も決して否定はできないと思いますが、今ここで語るということは避けたいというふうに思います。おっしゃるようなファクターはあるかもしれない。それは私たちの内なる、内部の目ではなくて、外部の調査員の中の目でそれもご指摘をいただいた上、ご判断をいただいた上で、私たちなりに受け止めて、真摯にやるべきことはやりたいというのが、今の私の使命であります。 日本経済新聞:ごめんなさい、もう1個だけ。データ流用に関して、時期的な偏りですとかはあったんでしょうか。それ教えてください。 柿沢:今、調べてるところでは、年度別のものも調べてみましたが、特に大きな偏りっていうのはございませんでした。 日本経済新聞:満遍なく。 柿沢:そうですね、はい。 司会:よろしいですか。はい、では、ほかにございますでしょうか。じゃあ、前の方すいません。