旭化成建材(株)による杭工事実績3,040件に関する調査報告(全文2)
データ流用に関わった現場代理人は50人以上
司会:皆様の質疑をいただく前に、申し遅れましたが、今回も技術的なサポートで、回答者ということで、こちらにおりますが、旭化成建材株式会社・商品開発部長の前嶋を同席させておりますので、もし、技術的な質問等ありましたら、前嶋のほうからお答えさせていただくことをお許しください。 では、皆様のほうからご質問をいただきますが、挙手の上、社名ならびにお名前をお名乗りの上、ご質問いただければというふうに思います。私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いします。 それでは、ご質問のほう受けたいと思います。 読売新聞:読売新聞のフクモトと申しますけれども、今回、流用を確認できたのが2,376件ということですが、これに関わった御社の、いわゆる、現場代理人の人数と、どうしてこういうことをしたかということを、聞き取りの重要な部分を教えてください。 柿沢:では、私のほうから回答させていただきます。今、お話がありました元請の建設会社様と確認が取れました、終わった物件に関してですので、あくまでそういう意味では、調査途中の段階ではありますが、データの流用に関わった現場代理人は50人以上が関わっております。誠に申し訳ございません。 その理由については、出向の社員の方も結構おりますので、全員とコンタクトが取れているわけではないのですが、理由に関しては今まで申しておりました、いわゆる、元データといいますか紙をなくしたとか、紛失した、電源スイッチを入れ忘れた等のことで、最後に施工報告書を作るときに体裁を整えるために流用を、コピーをしたという理由、見解を述べております。 司会:よろしいですか。 読売新聞:50人以上ということですけれども、その50人以上がまったく同じ理由でということでよろしいんでしょうか。 柿沢:同じ理由ではないんですけども、大きく、われわれも何人も聞き取りを重ねておりまして、分類をしてるんですが、1つは機械装置の不備のようなものですね。雨にぬれてとか紙詰まりしたとか、以前もお話ししてるような内容ですが、機械のほうに不備があって紙が出てなかったとかというふうな理由が1つ。 もう1つは、なんと申しますか、ヒューマンエラーというか、スイッチをタイミングで入れ忘れた。あるいは入れたタイミングは遅かったとかそういった理由と、あと、いわゆる保管ですね。前も申しましたが、何日分かまとめて、例えばポケットに入れて移動していたりとか、現場の事務所に入れていて、いわゆる紛失、あるいは雨による汚れみたいな保管の状態が悪かったという、大きくだいたい、その3つの理由になっております。 今、聞き取りをしている段階では、何かいわゆる不具合があって、それを隠すためにコピーをしたという証言は今のところ得られておりません。 読売新聞:一部報道等で、工期のプレッシャーですとか、時間がなくてという、元請のプレッシャーというような報道もありますけども、それについて何かコメントして、その50人以上の中で、お話しされてる方はいらっしゃらないでしょうか。 柿沢:今のところは、特にそういうプレッシャーというのはない、特には言っておりません。ただ、各自、資料をきっちり整える、要するに抜けがないようにという意味で、整理をする、資料をそろえるということは非常に、なんて言うか、気にしているというふうな発言はありますが、特に工期とかプレッシャーの発言は出ておりません。