【お盆休みに考える】親の介護と年金の話。65歳以上の9割が「介護費用は自分で払う」というけれど…
最新版・シニア世代の年金額【一覧表で見る】
介護費用のデータを見た後は、今のシニア世代の年金事情について見ていきましょう。 厚生労働省が2023年12月に公表した「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金のみを受け取る場合の平均年金額は男女ともに5万円台。厚生年金に加入した時期がなかった、自営業や専業主婦(主夫)だった人が受け取る年金額です。サラリーマンで厚生年金を上乗せ受給できる場合の平均額は、男性16万円台、女性10万円台。 とはいえ、上記はあくまでも平均額。老後の年金額は、現役時代の働き方や収入・過ごし方により人それぞれです。同資料より、受給額ゾーンごとの受給権者数を見ていきます。個人差・男女差に着目してみてください。 ●【年金一覧表】国民年金のみを受け取る場合 国民年金の受給額事情をグラフで見る 国民年金(老齢基礎年金)の受給額 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 受給額ごとの人数 ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 ●【年金一覧表】厚生年金を受け取る場合 厚生年金の受給額事情をグラフで見る 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額※国民年金の金額を含む 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 受給額ごとの人数 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 単純に平均月額だけを比べると、国民年金だけを受け取る場合よりも手厚い年金額にはなりました。 ただし、上記の年金データからも分かるように、厚生年金の受給権者間の個人差は大きいです。現役時代の収入や年金加入期間などにより、老後の年金額は人それぞれ。さらに、毎月の年金からは、介護保険料や住民税などが天引きされる点も意外な盲点です。