大手3行の10年固定型住宅ローン、来月から適用の基準金利を引き上げ
長期金利が上昇傾向となっていることなどを受け、大手3銀行が来月の一部住宅ローンの固定金利を一斉に引き上げました。 大手銀行3行は10年固定型の住宅ローンについて、来月から適用する基準金利を引き上げました。 10月に比べ、三菱UFJ銀行が0.1ポイント引き上げ3.82%に、三井住友銀行が0.15ポイント引き上げ3.94%に、みずほ銀行が0.1ポイント引き上げ3.65%になります。これは、銀行が固定型の住宅ローン金利の参考とする長期金利が上昇傾向にあることなどが要因です。 長期金利の指標となる10年物国債の利回りは、今年7月に日銀が金融政策を修正して以降、上昇傾向が続いていて、31日も一時、0.955%をつけるなど、日銀が「上限」としてきた1%目前まで上昇しました。 さらに、日銀は31日の政策決定会合で、1%を「上限のメド」に修正、金利を低く抑えるための国債買い入れの運用を柔軟化させました。 これにより、長期金利はさらに上昇する可能性があり、住宅ローンの固定金利にも影響が出そうです。 なお、現在利用者の多い変動金利については、現段階で大手3行での変更はありません。