高橋ヒロムとBUSHIのオーバーマスクをかぶって、挑発する田口隆祐(右)とドラゴン・ダイヤ　

　新日本プロレス27日後楽園ホール大会「スーパージュニアタッグリーグ」Aブロック公式戦で、田口隆祐（45）、ドラゴン・ダイヤ（25＝ドラゴンゲート）組が高橋ヒロム（34）、BUSHI（41）組を撃破し、初勝利をあげた。 　開幕戦（24日、群馬）でロビー・イーグルス＆藤田晃生に敗れた田口組は、この日も苦戦を強いられた。田口が急所にケツに連続して集中砲火を浴びるなど、痛々しい光景が繰り広げられなかなかペースを握れない。 　それでも田口のヒップアタックアシストを受けたダイヤが、ヒロムにレプテリアンを決めてついに敵軍の分断に成功。田口がBUSHIをオーマイ＆ガーアンクルに捕獲する。BUSHIは何とかロープにエスケープしようするが、今度はダイヤがアシストして再びリング中央に戻す。最後は田口がどどんを決めて、BUISHIから3カウントを奪ってみせた。 　田口が「ヒロム、BUSHIを倒せたのは大きい。イケちゃうかもしれない」と手応えをアピールすれば、ダイヤも「ありますね。優勝あります。一番あります。もう誰も止められないです」と呼応した。 　田口は今年4月にバイクの運転中に飛び出してきた犬を避けて交通事故にあい「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を欠場。ダイヤがその代役として出場したという縁がある。 　次戦（28日、後楽園）の対戦相手であるSHO＆金丸義信からは「犬に負けて欠場して、その補欠と組んどるんやろ。2人とも犬以下よ」と挑発を受けた。しかし、田口が「犬に負けたんじゃないですよ。あれは自分に負けたんです。犬は何も悪くない。犬は分からず歩いてるんです。人間が勝手に道をつくって…」と熱弁を振るうと、ダイヤは「テリーマンみたいなものです」と補足。 　田口も「テリーマンです。明日は額に『米』と書いて戦いましょうか」と、漫画「キン肉マン」で線路上の子犬を助けるために新幹線を止めた登場人物を自身になぞらえていた。世の中には勝利よりも勝ち誇るに値する敗北がある…。