なかなか決まらないエヴァートンの新オーナー…ローマ所有のフリードキン・グループも交渉決裂に
プレミアリーグのエヴァートンは19日、『フリードキン・グループ』による買収交渉が決裂に終わったことを同クラブの公式サイトを通じて発表した。 エヴァートンのオーナを務めるファルハド・モシリ氏は、2016年のオーナー就任以降、多額の資金を費やしてきたにもかかわらず、ここ3シーズン連続で残留争いに巻き込まれている。2023-24シーズンには「収益性と持続可能性に関する規則(PSRs)」を違反し、勝ち点8の剥奪を経験。近年の経営面の苦戦がピッチでの低迷につながっている。 2023年9月にモシリ氏がクラブ売却の意向を正式発表すると、アメリカの投資会社『777パートナーズ』が買収に近づいていたが、今年の5月に交渉は破談に終わった。そしてセリエAのローマのオーナーを務める『フリードキン・グループ』が次なる候補として挙げられており、先月から独占交渉を続けていたが、その交渉も決裂したようだ。 イギリス『Sky Sports』は、『フリードキン・グループ』はモシリ氏の『ブルー・ヘブン・ホールディングス』が保有するエヴァートンの株式の94.1パーセントを買収する交渉を行っていたが、最終的に合意に達することができなかったと伝えている。 エヴァートンはクラブの公式サイトを通じ次のような声明を発表した。 「ブルー・ヘブン・ホールディングスとフリードキン・グループの間で行われた過半数株式売却に関する協議は終了し、フリードキン・グループはクラブ買収を行わないことになりました」 現在エヴァートンは、今年12月完成予定の新スタジアムを建設しており、2025-26シーズンにグディソン・パークから移転する予定だ。フリードキン・グループは新スタジアム建設のためにエヴァートンに対して資金援助を行っている。 「フリードキン・グループは今後もクラブへの融資を継続する。エヴァートンとリヴァプール市にとって明るい未来を保証するための、新スタジアムの実現に重要な役割を果たしたことを誇りに思います。ブルー・ヘブン・ホールディングスは、フリードキン・グループと良好な関係を維持しており、このプロセスに費やした時間に感謝したいと思います」
SPOTV NEWS