日本での販売は? トヨタの新型「ハイラックス」はカッコいいだけじゃない! なぜタイ限定なのか。
トヨタは、ジャパンモビリティショー2023で公開した新型ピックアップトラック「IMV 0」をタイで発売することを発表し、現地で受注を開始した。IMV 0は「ハイラックス チャンプ」の名で世界市場を盛り上げてくれそうだ。 【写真】かなりカッコイイ! キャンピングカー&ケータリングカーにカスタムした姿がこちら!
タイで始動したIMVプロジェクトと、ハイラックスの功績とは?
トヨタは、タイでトヨタの車両生産や車両の販売を行うトヨタ・モーター・タイランド(以下、タイトヨタ)でIMVシリーズ(ピックアップトラック3車型、ミニバン、SUVで構成しているシリーズ)の新型モデル「IMV 0(アイエムブイ ゼロ)」を開発し、11月27日からタイ現地での受注を開始した。IMV 0は“Innovative International Multi-purpose Vehicle 0(Zero)”を略した名称で、ユーザーには別名である「Hilux Champ(ハイラックス チャンプ)」が浸透していくと思われる。 タイトヨタとハイラックスの関係は深く、タイにあるサムロン工場・ゲートウェイ工場・バンポー工場において、2021年には年間52万台の生産実績があり、ハイラックス、カローラ、ヤリスといった人気車種が多数生産されている。 「IMVプロジェクト」とは2002年にタイで始動した、共通プラットフォームにエンジン・部品を共用しつつ、複数のモデルを展開していくという計画だ。はじめは多くの人から実現は難しいという悲観的な意見が多かったが、2004年にタイで開発された「ハイラックス・ヴィーゴ」はタイ国内で累計270万台以上を販売し “タイの国民車”と呼ばれるほどに大ヒット。世界各国へは累計400万台以上を輸出し、ハイラックスはタイの経済に大きく貢献してきた。 その後、タイトヨタは2022年12月に設立60周年を迎え、記念式典を開催し、豊田章男氏とタイトヨタ社長の山下典昭氏が現地スタッフへの感謝の意を述べ、同時に“IMV 0コンセプト”と“ハイラックスRevo BEVコンセプト”を発表。今回発表されたモデルは、前者のIMV 0コンセプトの量産型ということになる。