「これ以上降ったら怖い」“最強寒波”近畿でも大雪に警戒 夜から10日にかけ北部では警報級の恐れ
読売テレビ
9日夜から10日にかけて今シーズンで最も強い寒気が流れ込み、近畿地方では北部を中心に警報級の大雪に警戒が必要です。 山口杏奈 記者 「午後2時です。兵庫県豊岡市の城崎温泉では、朝から断続的に雪が降り続いていて約10cmほど雪が降り積もっています」 雪で白く染まった兵庫県豊岡市。9日朝の最低気温は氷点下0.9℃と厳しい寒さに。城崎温泉に訪れた観光客は…。 東京からの観光客 「風情があって良いですね。本当に良い時に来てよかったと思います。すいているし、すごくいい所ですね」 一方、地元の人からは悲痛な声が……。 地元の人 「これ以上降ったら、本当に怖いが勝ちますね。お客さんが当日、雪で来れないという人が結構おられるので、本当にやめてほしいですね」 9日は、近畿各地で厳しい寒さに。 9日朝、最低気温0.4℃を観測した奈良市内。平城宮跡では屋根などにも雪が積もり、散歩中の犬も見慣れない光景に大はしゃぎ。 滋賀県大津市では、犬とともに寒さをしのぐ人も。 「朝起きた時に積もっていたので、びっくりしました。(Q:ワンちゃんはどうですか?)ワンコは寒がっています」 この日、大津市では最低気温1.2℃を観測し、今朝は一面の雪景色に。 「(Q:朝に景色を見てどうだった?)びっくりしました。夫婦ともども驚愕しました。きょうは車の仕事があるので、ちょっと(道路の)状況が分からないですけど、気を付けていきたいと思います」 「うれしい!(Q:どういうところがうれしい?)犬みたいに走るところだ!ビューン!寒くはない!」 子供たちにとっては特別な景色だったようです。 近畿各地に雪をもたらした今季“最強寒波”。 最低気温2.7℃の大阪市内。オフィス街では万全の防寒対策で足早に通勤する人の姿が…。 「手袋は昨日くらいから…しないと、もうね、(手が)かじかんでしまいます」 「今日はすごく寒くて、いつもなら(コートは)ショート丈なんですけど、ロングのコートにしました。足元まで冷えないように」 また大雪のピークが9日夜から10日にかけてということもあり、不安な声も聞かれました。 「成人式で娘が静岡から帰ってくるので、きょう明日の静岡から帰るので、 いつも通る岐阜県の山間部がどうなるか、そっちの方が心配で」 「休みたいですけど、寒いからって家におったって仕方ないですからね。来ますけどこのままの格好で」 氷点下近くまで冷え込んだ京都市内では、「あられ」のようなものが降る時間も。上空の強い寒気の影響で不安定な天気が続いているため、雷や突風にも注意が必要です。 また、9日夜から10日にかけて警報級の大雪となる恐れの近畿北部。 朝から雪が降り続く京都府京丹後市では、今シーズン一番の寒波に備える人たちの姿が見られました。 灯油買いに来た人 「ちょっと心配ですね。歩いて買い物いくところがまったくないので、食料品を買いだめして灯油を買いだめして、今夜からの寒波に備えようと思って出てきた」 雪だけでなく強い風も吹く見込みです。 近畿北部の最大瞬間風速は、9日は30メートル、10日は25メートル、波の高さは6メートルと予想されていて、暴風雪や高波にも警戒が必要です。 9日夜から10日にかけてピークを迎える大雪。大阪区間区気象台などは、さきほど警戒を呼び掛ける会見を行いました。 大阪管区気象台 「福井県、滋賀県北部、京都府北部、兵庫県北部を中心に、9日から10日にかけて降雪が強まり、警報級の大雪となる恐れがあります。 積雪や路面の凍結による交通障害、それから強風や雪による見通しの悪化には、十分注意していただきたいと思います」