Google ChromeのサードパーティCookieの廃止 規制の流れと対策を解説
Google ChromeのサードパーティCookie規制が迫っている。自分たちのマーケティングにどのような影響があるのか、不安に感じている人もいるだろう。Cookie規制は、法的側面と技術的側面がある。「デジタルマーケターズサミット 2024 Winter」のセッションでは、法的側面について日本経済新聞社の小林秀次氏が、技術的側面についてOption合同会社の柳井氏が解説。さらに、何ができなくなるのか、どのように備えるべきかを紹介した。
※なお、講演を実施した2024年2月時点では、サードパーティCookieの廃止は2024年後半に予定されていたが、4月23日(米時間)にGoogleがサードパーティCookieの廃止を延期し2025年初頭を目指す、と発表している。本記事は、2月時点の講演情報をまとめているので、その点はご留意いただきたい(編集部)。
個人情報保護法と電気通信事業法の改正で何が変わった? 改正のポイントを解説
Cookieの取り扱いは、どのように変化しているのだろうか。起こっていることを法的な面、技術的な面から解説していこう。まず、法的な面を小林氏が説明していった。 数年前から、企業が抱える個人データの保護を厳格にする動きが世界中で広がっている。GDPR(EUの一般データ保護規則)や、CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)といった法的な制限だけでなく、レピュテーションの制限の影響を受けている企業も多いだろう。日本国内では以下の2つの法改正があり、対応を行ったという方も多いのでは。 ・個人情報保護法改正:令和4年4月から施行開始 ・電気通信事業法改正:令和4年5月から施行開始 ■ 個人情報保護法改正(令和4年4月から施行開始)4つのポイント
個人情報保護法の改正の背景をまとめたのが以下の図だ。詳細はPPC(個人情報保護委員会)が提供している令和2年改正個人情報保護法概要リーフレット(令和4年4月)をぜひ確認してほしい。