【フットサル日本代表】究極のワンタッチプレーヤーが定着率を高めるための生命線「モビリティ、動き方、ゴール、アシスト」(長坂拓海/バルドラール浦安)
9月13日、高橋健介監督が就任してから初めての活動がスタートした。代表チームは13日のみ国内でトレーニングを行い、14日からキルギスへ移動。同国代表と2試合の国際親善試合を戦う。 【映像】新生・日本代表“健介ジャパン”初日トレーニングの様子 今年で30歳を迎える長坂拓海が、再び代表メンバーに選ばれた。長坂は代表において決して出番の多い選手だったわけではない。4月のアジアカップでも出場時間が限られていたなかで得点に絡み、目に見える結果で自身の存在価値を証明した。 新体制となっても、自らに求めるもの、やるべきことは変わらない。「モビリティ」が武器だと話す長坂は、木暮賢一郎前監督体制で示した特徴をさらにアピールして定着を目指す。 新生・日本代表の最初のトレーニングセッションを終えた長坂に話を聞いた。
代表に選ばれる確率を上げるために
──アジアカップの敗戦から5カ月経ちましたが、今のお気持ちはいかがですか? 本来であればW杯が始まっている状況で、もちろん悔しい気持ちはずっと持ち続けています。ただ、僕自身は前を向くしかないと思っているので、アジアカップで敗戦してから今後に向けてどう取り組むかを考えて取り組んできました。 ──どのタイミングで切り替えることができましたか? 悔しさはありつつ、ただ下を向きながら取り組む時間はもったいないと思っていたので、リーグ戦が始まるときには切り替えて試合に臨みました。2028年に向けてもう始まってしまっているので、僕自身はけっこう早い段階で次に向けて取り組めたと思います。 ──今シーズン、バルドラール浦安が好調な要因は? ここにいるタケ(本石猛裕)や僕、イゴール、新加入のロドリゴなど、他にもたくさんいい選手がいますし、練習のなかで強度の高い練習ができています。小宮山監督の指導のもとそういった練習ができているからこそ、試合で100%以上の力を出せるのかなと思います。 ──去年との違いはありますか? チームを引っ張らなきゃいけない選手たちが率先してプレーで示す場面は去年よりも増えたかもしれません。最近僕はセカンドセットに入って、今日もサポートメンバーに入っていたシバ(柴山圭吾)やロドリゴ、田中(晃輝)と組むことが多いですが、ポジティブなこともネガティブなことも、すごくよく話します。強度の高いなかで「次はこうしていこう」と去年よりも一つレベルを上げた話ができてるのかなと僕自身は感じています。 ほかには、積み上げてきたものも大きいと思います。(小宮山)友祐さん体制になって長いですし、途中加入の選手もいますが、浦安で続けてきた選手が監督が体現したいことを言われなくてもできるようになってきたのは大きいのかなと。 また僕もアジアカップで負けてしまった後にやるべきこととして、まずはチームとしてリーグ上位にいることで、代表に選ばれる確率を上げていこうと考えました。そのためは、チームとしてもう一つレベルを上げなければならないと思っていますし、今はチーム内でもそう思える選手が増えていると思います。