スケボー13歳西矢椛の金メダルに世界と年上ライバルが衝撃「若いファンを集める五輪新種目のミッション成功」「歴史を目撃」
2人は「ライバルであり友人」。競技中も笑顔で2人で話しているシーンが目立ったが西矢曰く「ラスカルの話をしていた」という。 そのラスカルはアニメの「あらいぐまラスカル」なのか。「いや人気ラッパーのディジー・ラスカルではないか」などとネットが沸騰したが、これも中学2年生らしい話題。 ただ勝因については「ベストトリックで乗りたかった技を乗れたから金メダルを獲れたと思います」とアスリートらしいコメントでしめた。 兄の影響で7歳からスケードボードを始めた。大阪の松原市には専用のパークがあり、そこに毎日のように通い、週末には父も合流してSNSからピックアップしたトリックに挑戦しながら腕を磨いた。2019年には世界最高峰と言われるXゲームのミネアポリス大会で2位。6月の世界選手権でも2位に入るなど急成長。今大会では西矢に加え、2019年に世界選手権を制した西村碧莉(19)、中山の3人にメダル獲得の期待が寄せられていた。 海外メディアも13歳の快挙に沸きたった。 「13歳の西矢が金メダルを獲得し、10代選手が五輪初種目となる女子のスケートボード決勝を盛り上げる」との見出しを取って報じたのはスケートボードの本場米のCNNだ。 「もし大会組織側が五輪競技にスケートボードを加えることで、若いファンを引き込みたかったのであれば、東京の有明アーバンスポーツパークでそのミッションは達成された」とまで評価した。 決勝の雰囲気を書きつつ「西矢、レアウ、中山の全員は最後のトリックで金メダルを獲得するチャンスを得たが、男子のストリートで優勝した堀米雄斗に続き、月曜に日本の2人目のスケートボードでの五輪優勝者となった西矢がそれを成功させた」と伝えた。 さらに「メダル獲得選手よりも2倍以上年齢が上」の34歳のアレクシス・サブローン(米国)が決勝を前にして記者たちに語ったコメントを紹介した。 「とても面白い。正直に言って(五輪パリ大会の)2024年までに何を見ることになるか考えられない。どこかから傍観者の立場として、それを見るのを楽しみにしている」 4位に敗れたベテランボーダーが脱帽するほどティーンエイジャーが起こした旋風は凄まじかったのだ。