「伝統的酒造り」無形文化遺産に登録 国内で減少する出荷量 世界への販路拡大目指す 新たな日本酒造りにも挑戦
■国内の消費は厳しい状況が続く
無形文化遺産登録という朗報があった日本酒ですが、国内での消費は厳しい状況が続いている。 農林水産省によると1998年は113万リットルあった日本酒の国内出荷量は、去年は39万リットルと大幅に減少。 若者の日本酒離れが指摘されている。
■幅広い世代を取り込もうとバターに合う日本酒を開発
そんな中、小西酒造では幅広い世代を取り込もうとこんな商品も。 鈴村菜央記者:こちら、バターに合う日本酒ということで、実際に飲んでみたいと思います。コクがあるんですけど、すごく飲みやすいです。私だったら『えのきバター』と合わせたいです。普段はビールかワインなんですけれども、新しい選択肢として日本酒を選ぶのもいいなと思います。 小西酒造取締役生産統括部長 石田禎晴さん:若い方に手に取っていただけるというので、ラベルでしたり味わいという面でユニークな商品を作っていく必要があると思うので、こういった商品を開発しております。 人の手で受け継がれてきた「伝統的酒造り」。 技術とお酒を楽しむ文化をこれからも残せるよう、作り手の模索は続く。 (関西テレビ「newsランナー」2024年12月5日放送)
関西テレビ
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