3連覇へ日大三が初戦突破!チームは”夏の初戦“の難しさ痛感も 「勝ったからこそ次がある」【24年夏・西東京大会】
<第106回全国高校野球選手権西東京大会:武蔵 0―6 日大三>◇10日◇2回戦◇スリーボンドスタジアム上柚木 【トーナメント表】夏の西東京大会 10日までの結果 ノーシードからの3連覇を目指す日大三は、武蔵を相手に6対0で勝利。初戦を快勝で飾ったが、三木 有造監督は「課題は全部です」と口にしていた。
打線は武蔵の先発・尾花 優斗投手(3年)に苦しめられた。初回の攻撃で先頭打者が四球で出塁するも、2番で送れず後続も倒れて三者凡退。試合のペースを握ることができず、その後も相手の力強い直球を捉えきれずにいた。 これには三木監督も、「ストライク、ボールをしっかりと見極めていこうと言っていたんだけど、ボール球ばかり振ってしまった」と指摘。春季大会から課題に挙げていた高めの球の見極めが甘く、得点につなげることができなかった。 5回には無死1,2塁のピンチからマウンドに上がったエース左腕・谷亀 和希投手(3年)が先制点を許さない気迫の投球を見せる。直後にベンチ前で選手を集め、「やるべきことがきていない」と指揮官自ら選手たちの気を引き締めた。 さらに6回のグラウンド整備の間にも選手達への問いかけは続いた。「選手たちが『なんとかチームを勝利へ切り開かないといけない』という自覚を持たないといけない。一つ間違ったら自分勝手になってしまう」と危機感を募らせる。 「選手たちは堅かった」と、夏の初戦の難しさを痛感したが、甲子園出場に向け、大会期間中にどこまで修正できるかが今後のカギとなりそうだ。 6回以降、土井 貴仙外野手(3年)も、「なんとか好投している投手陣を助けたかった」と気合いを入れ、6点を奪った。自身も犠牲フライに繋がる3塁打を放つと、7回には適時打を記録して勝利に貢献。それでも、「あの場面で打てたら『よっしゃ』ってなると思いますけど、チーム全体で投手にボールが戻ってくるまで目を切らさずにして欲しい」と冷静だ。 「勝ったからこそ次がある」(土井主将)。3連覇を目指すチームは一戦必勝を掲げ、目の前の勝利に全力をかける。