ユヴェントスのOBアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が語った(C)Getty images

【欧州・海外サッカーニュース】ユヴェントスOBのアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が古巣について語り、若き至宝ケナン・ユルディズに賛辞を贈った。 【動画】ユヴェントス×フィオレンティーナ｜ハイライト

日本時間14日にトリノダービーが迫る中、ユヴェントスのレジェンドであるアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、セリエA公式ラジオ『Radio Serie A con RDS』のインタビューに登場。マッシミリアーノ・アッレグリ率いる古巣について見解を示した。 「近年、ユーヴェではピッチ内外で多くの問題があった。昨シーズンはアッレグリや選手たちの仕事を称賛したよ。クラブレベルで（勝ち点剥奪やポール・ポグバのドーピング問題など）さまざまな状況に見舞われたが、集中力を保ち、うまくシーズンをフィニッシュできたことは、半分、奇跡のようなものだったと思うからね」 「最終結果は常にクラブや監督、選手、サポーターによる総合的なものだと考える。昨年はみんなが極めて素晴らしかった。今年は新たなシナリオが待っているはずだろう。もしクラブが監督の続投を決めたのだとしたら、それは監督のことを信じているからだ。特定のことだけを評価するのではなく、ユヴェントスがスクデット争いを繰り広げていたシーズン序盤も含めた全体を評価するべきだ」 アッレグリのチームは、今年1月末から約2カ月にわたった成績不振によりスクデット争いから脱落。ミランにも追い抜かれて3位に順位を落とした。デル・ピエロ氏は、ユーヴェがラツィオとのコッパ・イタリア準決勝を制して決勝へ駒を進め、カップ戦で結果を残すことを望んでいる。 「インテルとの直接対決を終えてスクデットが遠のき、長らく成績不振の時期があった。だがアッレグリが常に公言してきた、チャンピオンズリーグへの復帰と若手の抜てき、イタリア杯などのタイトル争いという目標へ向かって完全に落ち着いたように思う。直近の1カ月半は、確かにがっかりするものだったが、もしユーヴェがイタリア杯で優勝できれば、今シーズンの成績への失望は和らぐだろう」 さらにデル・ピエロ氏は18歳のケナン・ユルディズに賛辞を贈った。メルカートで熱視線を浴びるトルコ代表の至宝を巡っては、ユヴェントスが流出阻止のために、デル・ピエロ氏がかつて背負った10番を提示することを検討していることが『La Gazzetta dello Sport』などで報じられた。 「若手の中で一番好きなのは、ケナン・ユルディズだ。今シーズンは、特別なものを見せてくれた。またユヴェントスの中では（ファビオ）ミレッティや（ニコロ）ファジョーリに触れずにいられない。2人は昨シーズン、並外れたパフォーマンスを見せていたからね」 「この3人のうちの2人がイタリア人であることは、イタリア代表にとっても好材料だ。他にも有望な若手はいるが、判断をあまり急ぐべきではない。プレッシャーをかけることなく、能力を表現できるように時間を与えるべきだろう」 試合情報 トリノ vs ユヴェントス 試合時間：2024年4月14日（日）日本時間1:00 会場：スタディオ・オリンピコ・グランデ・トリノ ラツィオ vs ユヴェントス :コッパ・イタリア 準決勝2ndレグ 試合時間：2024年4月24日（水）日本時間4:00 会場：スタディオ・オリンピコ