米中古住宅販売成約指数、予想に反して上昇-7カ月ぶり高水準
(ブルームバーグ): 10月の米中古住宅販売成約指数は市場予想に反して上昇し、7カ月ぶりの高水準となった。住宅ローン金利が一時的に低下したことが物件購入意欲を喚起した。
住宅ローン金利は9月に低下し、2年ぶりの低水準となった。これを受けて住宅購入は活発化したが、ローン金利はその後またも上昇基調をたどっている。
統計発表元である全米不動産業者協会(NAR)のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅販売は2年近く低調だったが、購入の勢いが増しつつある」と発表資料で指摘。
「米金融当局が9月に利下げを決定したにもかかわらず、住宅ローン金利は緩やかに上昇している。だが、雇用の継続的な伸びと住宅在庫の増加を背景に、住宅市場に入ってくる買い手は増えている」と分析した。
販売成約指数は全米4地域全てで上昇。北東部は4.7%上昇した。ハリケーンに見舞われた南部でも小幅に伸びた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Pending Home Sales Increase to Highest Level Since March(抜粋)
--取材協力:Chris Middleton.
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Michael Sasso