体調を崩し、休学「心地よい風を求めて」 20歳女子大学生が「車夫」に挑戦 懐古園を巡る“人力車”をさっそうと
■パワー不足…筋トレを開始
人力車の重量は80キロ。園内は坂も多く、「パワー不足」が露呈します。 そこでー。 車夫・新 衣梨花さん(20): 「車夫はお尻を使って坂を上るので」 筋力トレーニングを開始。下半身を鍛えるスクワットに、腹筋、腕立ても毎日。 車夫・新 衣梨花さん(20): 「(人力車を)引ける範囲が確実に広がってきているので、変わってきていると思います」 2カ月に及ぶ筋トレの成果で、10月、車夫として、デビューすることができました。
■何かを成し遂げられた
車夫・新 衣梨花さん(20): 「体調を崩して休学してたっていうのもあって、かなり心情的にはちょっと辛い部分が多かったんですけれども、その中でも何か成し遂げられて本当に良かったと、うれしい気持ちでいっぱいです」 現在は、園の入り口にある急な坂以外は大人2人を乗せて進めるようになりました。
記者も乗せてもらいました。 (記者) 「80キロぐらいあるんですけど、大丈夫ですか」 車夫・新 衣梨花さん(20): 「大丈夫ですよ、頑張りますから」 入り口の急坂も大人1人なら。 車夫・新 衣梨花さん(20): 「よっしゃ、えいさっ、えいさっ」 (記者) 「ぐいぐい進んでいきますね」
車夫・新 衣梨花さん(20): 「人力車は初めてということですが、乗り心地はいかがですか」 (記者) 「非常に風が気持ちいいです」 車夫・新 衣梨花さん(20): 「醍醐味です」 (記者) 「目線が高いのが普段とは違う景色で」
■客「きゃしゃな体でも力強い」
きらく屋 代表・喜楽屋笑太さん: 「紅葉が色づいてくると、どこが見栄えがいいか、車夫目線で見えてくる」 懐古園はこれから紅葉のピーク。観光客におすすめの撮影スポットを案内するのも車夫の大事な仕事です。 きらく屋 代表・喜楽屋笑太さん: 「これイチョウなんだけど、半月もすればまっ黄色になるので、イチョウバックがめちゃくちゃ絵になるから」
取材したこの日は、関西からのツアー客を乗せ、園内を回りました。 車夫・新 衣梨花さん(20): 「お城が街よりも低いんです。街から見るとお城が穴のようだということで、『穴城』と言われている」 懐古園の解説はばっちりです。 車夫・新 衣梨花さん(20): 「自然石をそのまま用いているのが特徴。安土城の石垣も担当した、日本で一番の石工集団・穴太衆が建てた石垣」