【韓国】増える筋骨格系障害、サムスンが予防に本腰
韓国サムスン電子は8日、労働環境が原因で起こる「筋骨格系障害」(MSDs)の予防を目的にしたタスクフォースをこのほど立ち上げたと発表した。 MSDsは反復的な動作や無理な作業姿勢などによって発生する健康障害で、症状としては首や肩、腰の痛みや椎間板ヘルニアが代表的だ。 同社は全国の16事業所に「筋骨格系予防運動センター」を設置している。予防するための先端機器に加え、専門資格を持つインストラクターも常駐しているという。 半導体を手がけるデバイス・ソリューション(DS)部門では、器興工場(京畿道竜仁市)で作業員の手指の負担を軽減する新型ウエハーボックスを試験的に導入した。同社は今後、ウエハーボックスの物流自動化率を現在の2倍に高める方針だ。 ■各工場で改善策導入へ 家電・スマートフォンのデバイス・エクスペリエンス(DX)部門も6~7月に光州工場(光州市)や亀尾工場(慶尚北道亀尾市)で作業工程を調査し、改善策を導入している。亀尾工場では、筋骨格系に負担がかかる作業として38工程が挙がっており、このうち3工程については年末までに改善を終えたい考え。