ポイントを奪われ、肩を落とす張本智和（撮影・吉澤敬太）

　「パリ五輪・卓球男子団体・準決勝、日本２－３スウェーデン」（７日、パリ南アリーナ） 【写真】倒れ込む張本　足に異変が生じた 　世界ランキング４位の日本は同７位のスウェーデンと対戦。３時間半を超えるフルセットの死闘の末、２－３で大逆転負けを喫した。 　１６年リオデジャネイロ五輪以来２大会ぶり２度目の決勝進出はならず。３位決定戦に回ることになった。 　あと一歩だった。第１試合はダブルスの戸上隼輔（井村屋グループ）、篠塚大登（愛知工大）組が３－１で勝利して迎えた第２試合のシングルスは、世界ランク９位の張本智和（智和企画）と、個人銀メダリストで今大会世界ランク１位の王楚欽（中国）を破ったことでも話題となった同１０位の“魔術師”モーレゴードとのエース対決。３－１で制し、勝利に王手をかけた。 　だが、ここからスウェーデンの大逆襲にあった。第３試合は世界ランク１６位の戸上隼輔が同６１位のカールソンに１－３で敗戦。第４試合は、篠塚がモーレゴードに１－３で敗れた。 　勝負の第５試合は張本がシェルベリと対戦。先に２ゲームを先取して優位に進めたが、粘るシェルベリに２ゲームを奪われ、第５ゲームへ。張本は足に異変が生じたのか、トレーナーにマッサージを受ける場面も。序盤は張本が６－３とリードを奪ったが、ここから逆転を許した。９－９からシェルベリに２連続得点を許し、敗戦が決定。張本はコート上に突っ伏した。 　田勢監督は張本の足の状態について「危ないかなというか、違和感という感じ。つってはない」とし、左太ももの違和感だったと説明した。崩れ落ちた張本には「何も恥ずかしいことはない」と声をかけたという。