フランシスコ・リンドア（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

　ナ・リーグMVP候補に挙がるドジャースの大谷翔平投手（30）とメッツのフランシスコ・リンドア内野手（30）の対決が注目される中、ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は「NLCS（ナ・リーグ優勝決定シリーズ）でスーパースターの風格を漂わせているのはリンドアの方だ」との持論を展開した。 　2024年のナ・リーグMVPの行方についてヘイマン記者は「30人の投票者の中に指名打者を嫌う狂信者がいない限り、満場一致で大谷に軍配が上がるだろう」と予測。それでも「MVPレースで大谷と5か月間にわたって見事な戦いを見せたが、リンドアがまれなけがで2週間の欠場を余儀なくされたことに対し、大谷は歴史に残る2週間の活躍を見せたために敗れたのだ」と悔しさをにじませた。 　しかし、13日（日本時間14日）から開催されるドジャースとメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズではリンドアの優位性を主張。「リンドアはスーパースターの中でも最も偉大な選手の一人になる可能性がある。彼は文字通りメッツを背負って球団史上初の最高のホームランを放ち、チームが本来は進出できないはずだったポストシーズンに導いた」と好調ぶりを持ち上げた。 　一方の大谷について「勝ち気な性格を見せているが、率直に言って彼は今調子が悪い。地区シリーズでは第1戦でディラン・シースから堂々たる本塁打を放って以降、ほとんど何もしていない」とバッサリ。さらに「簡潔な表現で知られ信頼のできるナ・リーグのスカウトから、第5戦の試合中に2つの単語のテキストメッセージを受け取った。そこには『大谷はひどい』とあった」と明かす。 　ナ・リーグ優勝決定シリーズで活躍を見せて勝者となり、最後に笑うのは大谷か、リンドアか注目される。