地震をきっかけに、ものを手放すように。衣食住にまつわるYouTubeが話題!深尾双葉さんの「ダウンサイジングルール」
▶寝室には大きなものは置かない 以前、寝室にあった大きなオープンシェルフとそこに飾られていた雑貨類は、深尾さん宅のシンボルだった。今は雑貨も含めて手放し、和室にあった低い和だんすに置き換えた。「地震を考えると、寝室は安全が第一だと実感しました」
▶本当に好きなものだけを厳選 絵は本当に大切にしたいものだけを残し、椅子もお気に入りのヴィンテージを厳選し、数脚しか残さなかった。
▶飾り棚は余白を意識して いつまでも眺めていたい雑貨だけを飾り棚に。ものを減らしてようやく気づいたのは、〝余白こそがものを美しく見せる〞ということ。
▶お茶を入れながらくつろぐ深尾さん ものに囲まれているときは、家にいてもどこか落ち着かなかった。今は、心からくつろげるように。
ダウンサイジングして食生活も自然と摂生を心がけるように
実は今まで、考えごとをしたいときは近くのカフェに出かけていたという深尾さん。 「自宅はものが多いため、気が散っていたんですね。視覚から入る情報が多すぎて集中できなかったのだと思います。ものを手放すたび、どんどん頭の中もクリアになる感覚が。自分がどういうものが好きなのか取捨選択に迷いがなくなりましたし、体そのものをすっきりさせたくなり、食生活も自然と摂生を心がけるようになりました」 時には“生活に必須”と思い込まれているものまで手放す潔さも。 「和室と寝室の照明は、突き詰めて考えたら本当に好きとは思えなかったので、外してしまいました。今は、夜は小さなライトを持って移動しています。好きでないものが常に目に入る状態より、むしろその不便さのほうが心地いいし、すっかり慣れてしまいました」 研ぎ澄まされていく空間。増していくのは軽やかさだと言います。 「背負うものを減らしていくと、さまざまなことに執着がなくなるんですね。以前は家を買って好きなように改築したいと思っていたけれど、その思いも薄くなりました。これまで金沢を離れることなんて思いもしなかったけれど、今はどこにでも住める、自由に選んでいいんだと、暮らしに対する姿勢もとても軽やかになっています」──深尾双葉さん