中学受験を希望する娘に驚愕。予想外のことに親として考えていること
親は費用と心の余裕が気になる
しかし、得られるものが大きいとはいえ、わが家の場合はかかる費用や労力、本人の成績や性格を考えると、娘に中学受験をさせることには消極的でした。 中学受験には多くの費用がかかります。大手塾の6年生だと年間150万円ほどかかるといわれ、私立中学に合格した場合は学費もまた費用がかさむこととなります。子どもを塾に通わせ家庭でも勉強させるとなれば、私は仕事をセーブせざるを得ません。収入が減って支出だけが大幅に上がるのはかなり苦しかったんですよね。 それでも、子どもが難関校を狙えるというのなら、リターンは大きいかもしれません。しかし、入塾後のテストを見ていると娘には難関校を狙うだけの偏差値は難しそうだと感じました。それならばわざわざ中学受験をしなくてもよいのではと思ったのです。
娘には勉強を楽しむハングリー精神はない
なにより娘の性格的に、大きな壁を乗り越えるのは苦手なのではと思っていました。勉強して学校のテストでよい点数を取れれば満足で、周りと競って高め合ったり自分の限界を引き上げたりするタイプではないだろうと。 他人と比べて点数が低いと落ち込みがちなのも不安でした。中学受験を志すことで精神的にプラスになることは多いでしょうが、途中で心が折れて勉強が嫌になってしまっては本末転倒です。自分のペースで勉強を続けてくれればそれで十分。親としても行かせたい学校があったわけでもないので、「中学受験はしなくてもよいんだよ」という話は何度もしました。
がんばる姿が見れたのはよかった
しかし結局本人が「塾で勉強を続けたい」「中学受験をしたい」と言い出しはじめ、中学受験をすることになりました。費用や労力に関しては不安がありましたが、娘のやる気には代えられません。親はがんばる、それだけです。 「やめたくない」と言える習い事があるならやらせてあげたいと、私は常々思っていました。それが水泳でもピアノでもなく勉強だったというだけのこと。 6年生になって休日でもテストを受けたり学校説明会へ行ったりと忙しくなりましたが、娘が前向きに勉強や志望校選定に取り組む姿は見ていてとてもうれしく思います。