男性に多い尿道狭窄症 おしっこの勢いがなくなり残尿感 男性不妊症になることも…手術は全身麻酔
治療の基本は手術
診断にはいくつかの検査をします。尿流量測定は尿をためてから排尿し、勢いや量、排尿時間を測ります。尿道を内視鏡で観察する尿道鏡検査も一般的です。狭窄の位置や長さ、重症度を把握するため、造影検査を行うこともあります。 治療の基本は手術です。内視鏡による切開のほか、金属の棒やプラスチックの管を入れて狭窄部を広げる治療が行われています。長期的な成功率が高いのは、尿道を再建する尿道形成術で、通常は入院して全身麻酔で行います。 やり方は、狭窄している尿道の長さと位置によって違います。狭窄が球部か膜様部にあり、その長さが2センチ未満なら、狭くなっている部分を切り取って、正常な尿道をつなぎ直します。 この手術の成功率は90%と高いですが、尿道を引っ張るので、2センチ以上の長さの狭窄や陰茎部など周囲の組織がよく動く箇所には使えません。こうした場合は、頬の内側にある口腔(こうくう)粘膜や陰茎の余った皮膚などで代わりになる管を作って間を埋める手術を行います。