世界的名作「赤毛のアン」が日本初のバレエ作品に 初演の舞台裏に密着 “地方からの文化発信”にかける思いとは?
大学生の渡辺千尋さんは1年のブランクがあり、バレエをやめようと思っていましたが…。 渡辺千尋さん 「オーディションの紙を見て、やってみたいなと思って挑戦しました」 今回、地元出演者の中で男性は2人だけ。 兄弟そろって出演する、社会人の河本綜一朗さんと龍磨さんです。 2人が舞台で共演するのはこれが初めてとのこと。 河本綜一朗さん(兄) 「自分が出ようかなと思っていて、弟に声かけたら、じゃあ自分もということだったので」 河本龍磨さん(弟) 「2人で同じ舞台で絡みがある踊りを一度もしたことがないので、今回は願わくばそういう場面があったらうれしいなと思いながら、2人で楽しんでいきたいと思います」 様々な思いや目標を持って集った出演者たち。 しかし、共通の目標は観客へ最高の舞台を届けること。 いよいよその日を迎えました。 出演者 「ずっと緊張してて不安しかないですけど、頑張って踊りたいです」 「きょうは思いっきり楽しみたいと思います」 「がんばります!」 そして、幕が上がりました。 主人公のアンと同級生のギルバートを演じるのは、K‐BALLET TOKYOのプリンシパル・ソリスト・小林美奈さんと栗山廉さん。 プロの踊りが観客を魅了します。 それに負けじと躍動するのが、アンの同級生や村人たちなどを演じた地元ダンサーたち。 役になり切り感情を思いっきり表現する…山本さんの教えを見事に体現してみせました。 初共演を果たした河本兄弟も、息の合った踊りを見せます。 河本綜一朗さん(兄) 「兄弟として楽しくできたのが今回は一番だったと思います」 河本龍磨さん(弟) 「思い出のひとつになりますし、今後親戚が集まった時に居間で流されたりするんだろうなと思ってます」 そして、オーケストラの生演奏が臨場感を演出。 舞台をさらに盛り上げます。 子役たちも頑張りました。 8か月前は、少し頼りなさも見えましたが、学校のクリスマスコンサートのシーンで森の妖精や星の精を堂々と演じました。