【下関ボート・SGチャレンジC】河合佑樹 SG初優勝&GP初出場切符をゲット「全てがチャレンジです!」
ボートレース下関のSG「第27回チャレンジカップ」(優勝賞金3600万円)は24日、12Rで優勝戦が行われた。レースはスタート展示でスロー3コースだった寺田祥が本番で3カドを選択。ダッシュ分伸びてまくり差したが、イン先マイした河合佑樹(37=静岡)が力強く逃げてSG初Vを達成。賞金ランクも13位まで上げSG「グランプリ」出場を決めた。 【写真】静岡支部と、同期の仲間に祝福される河合 河合はSG初優出が1号艇という若武者だ。勝てば〝持っている男〟になり、負ければ〝勝負は甘くない〟と言われることになるが、そんな河合に神は相次ぐ試練を与えた。第一の試練は3号艇の地元・寺田が本番で3コースをカドに引いたことだ。寺田とて「グランプリ」出場はVが条件とあって、勝てる可能性が一番高い作戦を選択したのは当然だろう。これには河合も「スタートを行かないと!」と鉢巻きを締め直した。しかし、スタート後は2コースの師匠・坪井康晴が寺田にフタをされ、寺田にとって絶好のまくり差し展開に――。 「スタートして(寺田に)伸びられた気がして、ターンマークに寄ってしまった」と1Mのターンを反省したが「それをカバーする足がありました」と1M出口でパワフルに前へ押し、寺田の野望を打ち砕いた。それは同時に、河合がSGタイトルに値する選手だったと証明した瞬間でもあった。 ピットには河合の優勝を信じてレースを見守る静岡支部と同期の姿があり「みんなが残ってくれたことが力になった。そして、絶対に逃げないといけないと思った(笑い)」と目には見えないパワーの後押しもあった。 これで12月は初めての「グランプリ」に向かうことになったが「グランプリは未経験なんで、チャレンジャーのつもりで全力で行くだけ。グランプリ以外も全てがチャレンジです!」と背伸びはせず〝等身大の河合佑樹〟でぶつかるつもりだ。 「住之江(グランプリ開催地)はほとんど実績がない」と苦笑いだが、それも含めた河合のチャレンジが再び始まる。
東スポWEB