3連休明けの株式相場は「目覚めた投資家たち」を注視せよ
ここにきて、これまで静観を続けていた投資家層が目覚めたかもしれない。3連休明けの日本株相場では、彼らの動きに注目しておきたい(イメージ写真:和尚/PIXTA)
7月14日の米国株市場では、ダウ工業株30種平均が前日比113ドル高の3万4509ドルと5日続伸。直近の戻り高値を上抜けて、昨年11月以来の高値圏に顔を出してきた。これでナスダック総合指数、S&P500種指数を併せた主要3指数がそろって年初来の高値圏に浮上し、新しい相場展開に入ったことになる。 同日に発表された7月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回り、1年10カ月ぶりの高水準となった。“インフレ指標”として注目されることが多い「1年先期待インフレ率」は3.4%と、6月の3.3%から上昇した。 消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数と続いた“インフレ鎮静化”へのダメ押しとはならなかったが、一部の外電には「CPI発表前に大方の調査が済んでいたから」と、なんとも負け惜しみのような理由が挙げられていた。 「次は利上げ」の順番となるらしい次回のFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)は7月25~26日開催。まだ2週間も先の話だが、最近のインフレ指標の落ち着きを見て、市場のテーマはまたもや「今回で打ち止め」に戻ってきたらしい。
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岩本 秀雄