ソフトバンク継投策失敗、2番手・大津亮介が打者5人に2失点…初の日本シリーズ「うまくいかなかった」
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」第3戦は29日、みずほペイペイドーム福岡で行われ、2連敗中のDeNAがソフトバンクに4―1で勝利し、通算成績を1勝2敗とした。ソフトバンクのシリーズでの連続勝利は14で止まった。第4戦は30日午後6時半から同球場で行われる。先発投手はソフトバンクが石川、DeNAがケイと発表された。 【写真】ソフトバンク柳田悠岐、日本シリーズ3戦目で猛打賞
ソフトバンクは同点の五回に送り込んだ2番手・大津が誤算だった。先頭の桑原に勝ち越しソロを被弾し、「(本塁打の後)割り切ろうと思ったけど、うまくいかなかった」。持ち味は多彩な変化球だが、際どいコースを狙った球が決まらず連続四球などで無死満塁に。筒香に甘くなった速球を犠飛とされ、降板した。打者5人に対し、21球で2失点。苦い初舞台となった。
今季先発で7勝を挙げ、球宴にも出場した2年目の右腕。しかし、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは、3試合で突破が決まったために出番がなかった。マウンドに立つのはレギュラーシーズン最終戦の4日以来。間隔が空き、さらに中継ぎでの登板という状況で力を発揮できなかった。
ただ、小久保監督は「いいところは、いっぱいあった」と敗戦を振り返った。大津と同様に実戦から遠ざかっている投手は多いが、岩井や前田純、長谷川はきっちりと抑えた。シリーズ開幕までに野手陣の協力で実戦形式の練習の機会を設けるなどした成果が見えた。
日本シリーズを「三つ負けられる戦い」と指揮官は言ってきた。2018~20年と今年の第2戦まで続けてきた日本シリーズでの連勝は14で止まったが、通用する戦力を見極められたのなら、次戦につながるはずだ。(渡辺直樹)
ソフトバンク・小久保監督「東がすごかったですよ。向こうが立派です。先頭打者が一回も出塁していないから、点が入らなかったということ」