優先順位誤った「石破外交」トランプ氏との会談先送りのまま…「中国すり寄り」は外交オンチどころか〝確信犯〟に見える
■八幡和郎氏「旧安倍派議員を尊重しない限りトランプ政権との関係構築は難しい」
さらに、自民党の森山裕幹事長と、公明党の西田実仁幹事長は13~15日の日程で中国を訪問する。トランプ氏の大統領就任直前というタイミングだ。
こうしたなか、石破政権は国家安全保障局の秋葉剛男局長を近く交代させる方向で調整に入った。日米関係が微妙な時期に、「外交・安全保障政策の司令塔」が官邸を去ることになる。後任には、岡野正敬外務事務次官の起用が有力視されている。
評論家の八幡和郎氏は「石破首相は国益を守るためにも、早くトランプ氏と対面会談すべきだ。『安倍元首相の敵』という悪印象を払拭するため、トランプ氏と盟友関係を築いた安倍氏を評価したうえで、第1次トランプ政権と付き合ってきた旧安倍派議員を尊重しない限り、トランプ政権との関係構築は難しい。『アジア版NATO(北大西洋条約機構)』などの持論も封印すること。中国の習主席も、石破首相が日中国交回復に尽力した田中角栄元首相の系譜だからといって重視するほどウエット(感傷的)な人物ではない。ともかく、昭恵さんにもらったチャンスを逃さないよう必死に取り組むべきだ」と語った。