けがの状態を明かしたバスケット日本代表の渡辺雄太とトム・ホーバスHC（右）　（カメラ・越川　亘）

　バスケットボール男子日本代表のパリ五輪に向けた強化合宿が２９日、都内で公開され、候補の１６人に入り、今季ＮＢＡのグリズリーズでプレーした渡辺雄太が取材に応じた。 　一番最初に「隠すことでもないので」と自ら切り出し、「実は６月頭くらいからけがをしている。先週くらいに悪化させてしまった。本番まで時間がない中で、治るかどうかギリギリのところ」と明かした。負傷は左ふくらはぎの肉離れ。 　心境については「焦ったりとか、このタイミングでっていういらだちも正直ありますけど、言い出すとしょうがない。今はやれることに全力尽くして、本番まで少しでも足をよくするところを心がけたい」とコメントした。 　昨夏のＷ杯も本番前の強化試合で、右足首を捻挫。“ぶっつけ本番”となるも、全５試合に出場し、パリ五輪出場権獲得に貢献した。「去年も同じようにけがして、ギリギリのところでやり切ったので、経験値があるのをプラスに捉えて」と渡辺。「現状、あと何週間とか分からない状況」と全治は未定も「やれる最大のことをやって回復できれば」と話した。 　チームはこの日から練習がスタート。渡辺は個別メニューで調整した。 　また、このタイミングでＮＢＡレイカーズの八村塁も合流。一緒に代表活動するのは２１年東京五輪以来、３年ぶりとなり「彼の存在は僕たちにとってすごく大きなものになる。そういう意味でまた、彼とプレーできるのは楽しみ。去年とは違う強い日本代表を今年も見せられたらと思う」と語った。