「EISA AWARD 2024 - 2025」発表!マランツ「MODEL M1」はじめストリーミングやヘッドホン関連アイテムにも注目
1982年に欧州の専門誌によって設立された団体EISA(Expert Imaging and Sound Association)による、優れた製品を選出するEISAアワードが今年も選定された。「ハイファイ」「ホームシアター・オーディオ」「ホームシアター・ディスプレイ&ビデオ」「車載オーディオ」「モバイルデバイス」「写真関連」の6つのカテゴリーに分かれており、「ハイファイ」カテゴリーについては、小社刊行の『Audio Accessory』誌も、日本を代表するメディアとして選出に加わっている。 「ハイファイ」カテゴリーの全受賞モデルと、それらの評価ポイントを日本語に翻訳してお届けしよう。国内ブランドからはマランツの「MODEL M1」が「コンパクトストリーミングアンプ」部門を受賞。Bowers&Wilkinsやモニターオーディオ、ウィルソン・オーディオなど日本でも人気の高いブランドが多数栄誉ある賞を獲得している。 EISAアワードではヘッドホン関連アイテムにも力を入れていることが特徴で、iFi audioのスティック型DAC/アンプやAustrian Audioのヘッドホン「The Composer」などが受賞している点も興味深い。また、A/V家具として選出されているBlokブランドは、モニターオーディオ&ROKSANチームが展開する、アクセサリーを中心としたサブブランドである。 【EISA AWARD 2024 - 2025受賞モデル】 ■HIGH-END LOUDSPEAKERS Wilson Audio「The WATT/Puppy」 ウィルソン・オーディオの「The WATT/Puppy」は、同社の象徴的なスピーカーに先鋭的な技術を適用することで、新たに再構築することに成功しました。外観は変更されていません。The WATT/Puppyは2つの分離されたエンクロージャーで、2基の低域ユニットを持つ下部の上に、2ウェイドライバーが装備されています。しかし、見た目以外の多くは刷新されています。 CSCトゥイーターは「Alexx V」のために開発されたもので、低域と中域ドライバーは「Sasha V」譲りのものです。さらに、クロスオーバーネットワーク、優れたキャビネット素材、スパイク、ヘッドユニットの精密な調整機構など、すべては本機のために最適化されています。パフォーマンスは期待を大きく上回るものです。実在感の高い低域のコントロールや力感、明確なディテール表現、そしてなにより音楽のためのスピーカーです。まさに、The WATT/Puppyはオーディオエンジニアリングの勝利と言えるでしょう。 ■PREMIUM LOUDSPEAKERS SVS「Ultra Evolution Pinnacle」 SVSの「Ultra Evolution」シリーズのトップラインとなるスピーカーは、このアメリカブランドの強い意志を明確に伝えるものです。新しく開発されたタイム・アラインド・キャビネット構成を持ち、ダイヤモンド蒸着されたトゥイーターデザイン、「フォースバランス」ペアによって構成された200mm口径の低域ドライバーなどです。フラグシップのフロア型スピーカーPinnacleはまさに頂点にふさわしい要素を備えています。 ではパフォーマンスはどうでしょう?精密に計算されたキャビネット構造とブレース、25mm厚のフロントとリアバッフルによって、Ultra Evolution Pinnacleは深くエネルギー感豊かな低域と細やかなディテール表現に支えられ、壮大で空間表現豊かなサウンドステージを実現しています。どのようなアンプと組み合わせても過度な負荷をかけない設計となっています。 ■FLOORSTANDING LOUDSPEAKERS Monitor Audio「Gold Series 300 6G」 モニターオーディオの最新「GOLDシリーズ」は、さらに上位グレードの「Platinum 3G」、そして「HYPHN」から得たテクノロジーを踏襲し、フロア型スピーカーに包括的なアップグレードをもたらしました。 新機能の中でも特に重要なのが、剛性を高めるために採用した六角形のダイヤフラム「Hexagonal Diaphragm Technology」(HDT)をもつC-CAMミッドレンジと低域ドライバー。そしてトゥイーターは、特徴的な「Micro-Plated Diaphragm III」を搭載し、精密で広がりのある高域表現によって、ふくよかな中域と味わい深い低域に、さらなる空気感を再現しています。 とても魅惑的なサウンドで、リスニングの時間はあっという間に過ぎていきます。デザインは過去のGOLDシリーズと共通ですが、グロス・ブラック、サテン・ホワイト、エボニーを用意しており、いずれも美しい仕上げを誇ります。 ■PREMIUM LOUDSPEAKER SERIES Bowers & Wilkins「700 S3 Signature」 Bowers&Wilkinsの「700 S3シリーズ」が “Signature” にアップデートされ、HiFiオーディオファンとホームシアターファンの双方を魅了する高性能スピーカーとして登場しました。 フロア型の「702 S3 Signature」、ブックシェルフの「705 S3 Signature」、センタースピーカーの「HTM71 S3」の3モデルです。新しいクロスオーバーとターミナル、進化したドライバー・サスペンション、フラグシップの「800 D4シリーズ」から継承したトゥイーターグリルを装備しています。 豪華なダトク・グロスとミッドナイト・ブルー・メタリックが用意されており、サウンドと同様に魅力的な仕上げとなっています。ステレオの音楽再生でも5.1chの映画再生においても、生き生きとしてダイナミズムに溢れ、精細なイメージを引き出してくれます。 ■PREMIUM WIRELESS BOOKSHELF LOUDSPEAKERS Triangle「Capella」 Triangleブランドの「Capella」は、オーディオファイルも納得する高音質な2ウェイ・アクティブスピーカーです。ワイヤレス再生にも対応しており、「WISA Stereo Hub」とペアリングを組むことで複雑な設定なく使用することができます。Hubを使用することで192kHz/24bitまでの再生に対応可能で、USB、HDMI ARC、Bluetooth、AirPlay、Chromecast、DLNAとさまざまな使いこなしが可能です。 そのサウンドは素晴らしく、ホーンを搭載した金属のドームトゥイーターから、広く滑らかな音の拡散を実現し、豊かでコントロールされた低域を実現します。アプリを使って手動または自動イコライザー機能も活用できます。仕上げは華やかなアストラル・ブルーとブラウン・ネビュラを用意しており、Capellaのスマートさを引き立てます。 ■BEST VALUE WIRELESS BOOKSHELF LOUDSPEAKERS PSB「Alpha iQ」 PSBの「Alpha iQ」スピーカーは、性能と使いやすさの両方を追求してデザインされたアクティブスピーカーで、BluOSのプラットフォームを搭載しています。洗練されたアプリ操作とさまざまな再生オプションをもち、マルチルーム再生も実現することができます。またAirPlayやaptX HD Bluetoothにも対応、HDMI ARCやMMフォノ入力なども搭載しており、有線・無線を自由に選びながら音楽を楽めることは多くのユーザーを満足させるでしょう。 2つのドライバーはそれぞれ小さなキャビネットに収められており、独立したアンプで駆動され、ディテール豊かでバランスの取れたサウンドを実現します。ブラックまたはホワイトの慎ましやかな仕上げを選ぶか、3色のカラーオプションでAplha iQを注目の的にすることもできます。 ■INTEGRATED AMPLIFIER HiFi Rose「RA280」 HiFi Roseは2017年にHiFiオーディオ市場に登場しましたが、クオリティの高いエンジニアリングと性能を、ユニークなスタイルで実現したプロダクトでオーディオファイルを魅惑してきました。アナログ・プリメインアンプの「RA280」も例外ではありません。優美なシャーシデザインで、触り心地の良いフロントパネルにはVUメーターを搭載、また革新的なGaN-FETを採用したクラスDアンプを搭載しており、250W×2という出力を上回る性能を実現しています。 バランスのライン入力でもMMフォノ入力においても、精緻で空気感豊かなステレオイメージ、ダイナミックで刺激的なサウンドを体験できます。ボリュームダイアルの華やかさにも魅了されるでしょう。HiFi Roseのアンプは価格レンジを大きく超えた素晴らしいプロダクトです。 ■ENTHUSIASTS AMPLIFIER Musical Fidelity「A1」 Musical Fidelityの「A1」は、音楽ファンを遥かな過去の旅へと誘ってくれます。特徴的な薄型のシャーシは、1980年代の同社のオリジナルデザインと内部設計を踏襲しています。MM/MCフォノ入力、ラインイン、テープループを搭載したオールアナログアンプですが、電源部や内部のヒートシンクは慎重に選定されたアップグレード品が搭載されています。またDirectモードではプリアンプゲインをバイパスすることもできます。 先代モデルが実現してきた有機的なサウンド、真空管アンプのような存在感を持ち、ゾクゾクするような広がりと表現力の豊かさを、25W×2の出力をもつクラスAアンプで実現しています。 ■PREMIUM ALL-IN-ONE SOLUTION T+A「R 2500 R」 伝統的なHiFiオーディオの常識では、最高の性能を引き出すためには「セパレート」された機器が必要でした。しかし、T+Aの「R 2500 R」はその逆を行っています。このオールインワンアンプは、間違いなくプレミアムな製品でといえます。デュアルモノ構成のクラスABアンプ、専用設計されたパワーサプライ、デュアルDAC構成(DSDはPCMとは分離された専用の1bitコンバーターで処理されます)によって、パワフルで繊細な音楽再生をもたらします。 マルチソースにも対応しており、CD再生はもちろんFM/DAB+などのラジオ放送にも対応。T+Aの専用アプリで操作できる他、Roonとも統合することができます。一方でさまざまな接続機能を持っており、HDMI ARCにも対応、USB-DAC、ヘッドホン出力、Bluetoothにも対応し、さまざまなシーンで活用することができるでしょう。 ■PREMIUM STREAMING AMPLIFIER Hegel「H400」 見事に設計されたHegelの「H400」は、前モデルの「H390」をベースに、ストリーミング再生とDAC、プリアンプステージを進化させました。新たにアプリを導入し、まぎれもない素晴らしいストリーミングアンプとなっています。このノルウェーブランドから期待される通り、出力は強大で、“パワーの必要な” スピーカーを十分に駆動することができます。 その一方で、自然で透明感の高いサウンドは、音楽を生き生きと再生してくれます。音楽ジャンルも問いません。ネットワーク再生としては、TIDAL Connect、Google Cast、UPnP、Airableのラジオ/ポッドキャストに対応しており、各種有線入力も備えています。聴きたい音楽を自由に見つけることができるでしょう。 ■STREAMING AMPLIFIER Rotel「RAS-5000」 ROTELの「RAS-5000」は、同社の「性能第一」というポリシーをしっかり守りつつ、最新のストリーミング機能と使い勝手の良さを誇るストリーミングアンプです。この魅力的な製品がROTELのラインナップに加わったことはまた、ストリーミング市場全体にとっても喜ばしいことです。 クラスABアンプで140W×2の出力を実現しており、スピーカーを信頼性高くドライブすることができます。RAS-5000は、力強くかつ繊細でバランスの取れた音質によって、あらゆる音楽ジャンルに対応します。多彩な接続にも対応しており、HDMI eARC、USB-B、Wi-Fi/イーサネットのデジタル入力に対応しており、良質なDACも搭載しています。再生はROTEL専用のアプリで操作可能で、DLNA再生やRoonにも対応。精密な作りで、フロントには美しくて情報量豊かなカラーディスプレイも搭載されています。 ■STREAMING PREAMPLIFIER NAD「Masters M66」 NADの「M66」は、ストリーミングとレコード再生の双方に活用できるプリアンプです。フラグシップライン “Masterシリーズ” の強力な「M23」パワーアンプとの相性も抜群です。HDMI ARCやMM/MCフォノ入力といった多彩な入力を持った製品で、競合ひしめく市場においても独自の地位を築いています。 175mmサイズのタッチスクリーンも搭載しており、直接操作も可能ですし、刷新されたBluOSアプリでさまざまなストリーミングサービスと連携させることができます。さらに、最大4つのサブウーファーを接続可能で、ルーム補正ソフトウェアDirac Live Bass Controlと統合することもできます。素晴らしいサウンドパフォーマンスを実現しており、DAC/ストリーマー/プリアンプを新次元へ引き上げる製品です。 ■TURNTABLE Pro-Ject「XA B」 レコードがPro-Jectのアナログプレーヤー「XA B」の透明でアクリルなプレートの上で回転しているのを眺める時間は、とても魅惑的なものです。Pro-Jectが培ってきた各種技術を搭載し、ヨーロッパで製造されるこのプレーヤーは、とても印象的かつ有能な1台です。 XA Bの内部シャーシはクリーンな電源回路、電子スピードコントローラー、非常に強固なベアリングを搭載するサブプラッターが内蔵されており、滑らかで信頼性の高い性能を実現します。カートリッジは高品質な「Pick it Pro Balanced」で、10インチのトーンアームに標準装備されており、使い勝手も良好。難しいセットアップなしに音楽に没入することができます。 さらに、カートリッジとmini-XLRのバランス出力を利用することでアップグレードも可能。XA Bは現在と未来にわたって、レコード愛好家にとって素晴らしい選択となるでしょう。 ■HIGH-END HEADPHONES Austrian Audio「The Composer」 長年のヘッドホン開発の経験を積み重ねてきたエンジニアリングチームが、Austrian Audioとして新たにスタートを切りました。その第1弾モデルが、オーバーイヤー型の高性能なヘッドホン「The Composer」となります。そのサウンドはまさにその名が示す通り、49mmのHi-Xカスタムドライバーと開放型のハウジングで、自宅でもスタジオでも、ミュージカリティに溢れ、ダイナミックで、ディテール豊かな音楽を再生してくれます。 快適さを第一とし、軽量の金属フレームとスマートなメッシュのヘッドバンドで、幅広い調整が可能となっており、長時間の使用においても完璧な装着感を実現することができます。豪華なケースも用意されており、各種ケーブルも同梱されています。箱から出してすぐに、どのようなDACやアンプからもハイエンドなサウンドを引き出します。大切にしたいリファレンスヘッドホンです。 ■PREMIUM WIRELESS HEADPHONES DALI「IO-12」 DALIの「IO-6」がかつてEISAアワードを受賞したのに続き、今回のアクティブ・ノイズキャンセリング対応ヘッドホン「IO-12」もまたEISAアワードに加わりました。このデンマークブランドは、移動中においても音楽再生における「True Hi-Fi」を志向しています。 このプレミアムな製品は、DALIが培ってきたスピーカーデザインの知識を総動員し、50mmのリジッドなペーパーファイバードライバーと、SMC素材によるモーターシステムを搭載しています。DALIの開発チームが生み出した最新のノイズキャンセリングとBluetoothテクノロジーも搭載し、さらに性能に磨きをかけています。 さまざまな機能をもつヘッドホンで、USB-Cによるハイレゾ再生から、3種類のANCから選択することもできます。IO-12は精細な音質、豊かな中域と迫力ある低域を実現しており、いつでもまた音楽に戻ってきたいと思わせるヘッドホンであると保証します。 ■HEADPHONE AMPLIFIER iFi Audio「iDSD Diablo 2」 iFi audioの最初の「Diablo」ヘッドホンアンプのことを、爽やかな風を吹き込んだと表現するのであれば、この第2世代モデルはその風によって「吹き飛ばされるようだ」と言わざるを得ないでしょう。 MEMSイヤホンにも対応するモードを新たに搭載し、aptX Losslessに対応するBluetooth5.4、同社の最新PureWaveバランス回路デザインが組み込まれています。メタリック・レッドのシャーシで、様々な角度に調整できるデスクトップスタンドをサポートする溝を装備しています。 DAC/プリアンプとしても使用できる多彩な機能、そしてさまざまなヘッドホンと組み合わせができる柔軟性を持っています。iEMatchテクノロジーを使用することで、感度の高いインイヤーモニターも使用することができます。4800mAhのバッテリーを搭載、超強力出力の「Turbo」と「Nitro」のモードにより、鳴らしにくいヘッドホンでも十分にその実力を引き出すことができます。 ■COMPACT STREAMING AMPLIFIER Marantz「MODEL M1」 マランツ「MODEL M1」の小さなサイズとミニマリストなデザインに騙されてはいけません。コンパクトな筐体の中に100W×2のクラスDアンプと多彩な機能を載しており、音楽とテレビの再生、いずれにおいてもスピーカーを難なく駆動することができるでしょう。 HEOSのストリーミングプラットフォームとアプリが利用可能で、AirPlay2やBluetoothの接続にも対応しさまざまな音楽を手軽に再生することができます。HDMI eARCを搭載しており、ドルビーデジタルのデコードも可能。サブウーファー出力も持っており2.1chのシステムで映画を楽しむこともできます。 MODEL M1は、さまざまなシチュエーションで使用でき、コンパクトなサイズはカスタムインストールにも最適です。そしてその卓越したサウンドパフォーマンスは、まさにマランツの伝統をしっかり引き継いでいます。 ■BEST VALUE STREAMING AMPLIFIER WiiM「WiiM Amp」 「スピーカーを追加するだけ」という製品カテゴリにおいて、WiiM Ampはシンプルで設置しやすい筐体と、お求めやすい価格、そして多彩な機能と性能によって、いま大変に目を引く存在です。ストリーミングサービスとの連携も豊富で、Spotify/TIDAL Connet、Roon、DLNA、AirPlay、そしてWiiM Homeアプリを使った再生にも対応します。 この小型のアンプには60W×2のクラスDアンプとESSのDACチップが搭載されており、そのパフォーマンスも胸を打つものがあります。これ以上なにを望めば良いでしょう?WiiM Ampは音声操作も可能で、USBポートにより外部ストレージの接続の可能。Bluetoothも送信と受信の双方に利用できて、ヘッドホン再生にも活用できます。HDMI ARCも搭載、アプリでEQの調整もできます。小型のボックスにたくさんの魅力が詰まっています! ■STREAMER Eversolo「DMP-A8」 カテゴリーを再定義するプロダクトに出会うことはそう多くありませんが、Eversoloの「DMP-A8」ストリーマーは、まさにそういった製品と言えるでしょう。スレンダーなアルミ筐体の中に、最新のAKMのDACチップをデュアルで搭載、高音質のR2Rボリュームコントロールによりプリアンプとしても使用可能です。アナログのバランスからUSB-Bまで多彩な入出力を搭載しており、さまざまなソースにも対応できます。 DMP-A8の核となるのは、Androidベースの柔軟なOSで、数多くのストリーミングサービスが組み込まれており、さまざまなファイルフォーマットに対応。高度なDSPも搭載しており、サードパーティ製アプリにも拡張可能です。そしてフロントのディスプレイは華やかなタッチスクリーンです。Eversoloのストリーマーを使う時はいつでも、音楽を素晴らしい音質とビジュアルで体験できるでしょう。 ■PREMIUM WIRELESS SPEAKER Meridian「Ellipse」 Meridianの「DSP8000 XE」と「DSP9」の技術の根幹を引き継いだ「Ellipse」は、コンパクトでワイヤレスなスピーカーでもHiFiを実現できることを証明しています。3基のアクティブドライバーと、強力なDSPプラットフォームによって、卓越した明瞭さと深い低域再生、そして望むならば部屋全体を満たすような出力によって優れた性能を実現しています。 ストリーミング再生としては、AirPlay、Chromecast、Spotify Connect、Roonなどに対応、またUSBや光デジタル、アナログなどの有線入力にも対応します。またEllipseには専用アプリが用意されており、多彩な使いこなしが可能で、それは特徴的なサウンドチューニングオプションにも反映されています。 ■PORTABLE LOUDSPEAKER Morel「Biggie」 Morelの「Biggie」は、可愛らしい名前とさまざまなカラー仕上げが用意された楽しいワイヤレススピーカーです。レザーの持ち手が取り付けられており、充電可能なバッテリーも内蔵されたコンパクトで持ち運びやすいスピーカーです。スピーカーユニットは25mmのトゥイーターと100mmのウーファーによる2ウェイ構成で、それぞれ別のアンプで駆動され、壮大でパワフルなサウンドを届けてくれます。 ほかに特筆すべき機能としては、2つのBiggieを用意することでワイヤレスのステレオシステムを構築することも可能です。またUSB-Cによる急速充電も可能で、BluetoothのAuracastにも対応しています。デザインも魅力的で、光によるコントロールでセットアップやバッテリーの残量を一目で確認することができます。 ■PREMIUM SOUNDBAR CANVAS HiFi 「CANVAS」 一見すると、「CANVAS」はごく普通のサウンドバーのようにも見えますが、実はそれ以上の実力を持った製品なのです。TV、もしくはHiFiオーディオシステムのどちらとも組み合わせて使用可能で、4つのアンプとステレオ・アレイのドライバーを搭載、革新的な「BACCH 3D・クロストークキャンセル」技術が採用されており、音楽や映画を壮大なスケールとリアルなイメージとして再現します。 ルーム補正機能やワイヤレスストリーミング再生、HDMI eARC入力にも対応。またフロントパネルはウッドもしくは布地の仕上げから選択することができます。55インチから70インチのテレビシステムと組み合わせやすいサイズで、壁掛けでも床置きでもいずれでも使用することができます。 ■AV FURNITURE 2024-2025 Blok「Stax 2G」 見落とされがちですが、A/V家具はステレオ再生においてもマルチチャンネル再生においても、ベストなサウンド性能を引き出すためになくてはならない存在です。その事実は、Blokブランドの「Stax」シリーズ第2世代のラックがまさに示していることです。アイソレートと振動制御技術が搭載されたスマートで機能性豊かなデザインで、あなたのオーディオシステムを考えられる限り最高のやり方で設置できるでしょう。 Stax 2Gシリーズはモジュラー方式となっており、必要に合わせて選択することができ、ケーブルの取り回しも容易です。しばしば厄介な水平の調整も、同じように簡単です。さまざまな仕上げが用意されており、あなたのシステムの性能をよりよく引き出す基盤となるでしょう。 ■COMPACT DAC 2024-2025 iFi Audio「GO Bar Kensei」 iFi audioの「GO Bar Kensei」は、USB-DACとヘッドホンアンプ機能をポケットにも入るコンパクトな筐体に収めた、オーディオファンのためのポータブルアイテムです。電源供給とハイレゾファイル再生の両方に活用できるUSB-C端子を採用し、3.5mmと4.4mmの両方の出力を搭載、IEMからオーバーイヤーヘッドホンまで、卓越した性能をもたらしてくれます。 高音質の秘密となるのは、同社のハードウェアエンジニアリングと、JVCケンウッドの「K2HD」プロセッシングを統合したことにあり、デジタル録音から自然なサウンドを引き出すことができます。フィルターやアナログEQのプリセットも用意されており、GO Bar Kenseiのサウンドをさらに洗練したものにしてくれます。艶やかでスマートなアルミニウムの筐体で、再生ステータスを光で確認することができます。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈