「端島が歩んできた歴史は、“未来の記憶”」日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』端島監修・黒沢永紀氏が端島と東京を重ねる理由
端島炭鉱はダイナミックな産業革命の時代を牽引してきたが、島民は日々懸命に生活していただけで、こうした未来につながるとは思ってもいなかっただろう。でも彼らが過ごした日々や思いは、さまざまなかたちで着実に今に繋がっている。「コントラストの強い近代化の光と影を色濃く反映する端島を通して、今の時代がどうやってできあがったのかを知るきっかけになれば」と黒沢氏は伝道師活動への思いを明かし、力強くこう続ける。 「どれだけ素敵なドラマでも、いつの間にかタイトルを忘れてしまっていることってありますよね。でも本作はその一線を越えて、皆さんの記憶に一生残るような作品になるのではないか。そうなってくれたらうれしいなと思っています」。 不思議な魅力が詰まった端島は今日も多くの人々を魅了している。その理由は、おそらく今でもそこにしかと眠る当時の人々の営みや切なくも温かい思い出にある。そんな端島の人々の激動の人生は、劇中の現代に生きるホスト・玲央だけではなく、視聴者の人生をも変えるきっかけになるかもしれない。
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