「103万円の壁」崩せるが「消費税減税」はムリか 国民民主の政策どこまで実現できるか【青山氏解説】
■『ガソリン税の軽減』自民党内で反発あるものの 実現の可能性も?
「トリガー条項凍結解除」による、ガソリン税軽減についてはどうでしょうか。 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】 「これはかなり自民党内で反発が強いんです。ガソリン代が高いのはその通りですが、一回軽減するともう元に戻せないと。だから補助金でなんとかしたいのが自民党の本音なんです。このあたりが大きな焦点になってくるかなと思います」 自民と公明で以前に協議しましたけれども、決裂しました。今キャスティングボードを握っているのは国民民主党ですが、それでもやはり難しいのでしょうか? 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】「玉木さんはいま売り手市場ですから、強気でいけるのなら、ここ(トリガー条項凍結解除でガソリン税軽減)ぐらいまでは何とかのませるんじゃないかとも思いますね」
■消費税の減税は厳しい一方、自公は真摯に対応する必要がある
最後に『消費税5%に減税』はどうでしょう? 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】 「自民党内は『××(バツ2つ)』という感じです。自民党の執行部に話を聞きましたが、消費税減税については、協議が難航する姿を国民に見せて『野党が強くなるとこんなに大変なんだ、国がおかしくなる』ということを訴えて、参議院選挙につなげたいみたいな話もでている」 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】 「玉木さんはすぐに言わないと思うんです。来年ぐらいになって徐々に主張してくると思うんですけど、このあたりは石破政権がどこまで続くかどうかの大きな試金石というか、分水嶺になってくるかもしれません」 【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「国民民主はいまキャスティングボードを握っていますが、過去にトリガー条項をめぐっては、ハシゴを外された経緯もあったじゃないですか。そういう意味ではどこまで信頼して交渉していくのか疑問です」 【政治ジャーナリスト 青山和弘さん】 「以前と全く状況が違うのは、今回自民・公明は過半数をとっていません。国民民主党が『内閣不信任案を出します』と言って野党が同調すると、石破さんは退陣か総選挙をまたやらなきゃいけない。そういう状況にあることで、全く状況は違う。自民党も真摯に対応しなきゃいけないのは間違いないと思いますね」