温泉×登山!渓谷の秘湯に泊まって目指す山百2座|アウトドアショップ「エルク」が案内!山梨百名山の楽しみ方#15
三条の湯から雲取山
三条の湯の温泉とおいしい夕食のおかげで、前日の疲れもすっかり回復した二日目の朝。2日目の行程は雲取山を登り登山口に至るまで、なんと20km近く歩かなければいけません。一般的には飛竜山、雲取山それぞれ一座ずつ、一泊二日の行程で臨むほうがいいでしょう。 三条の湯から沢を渡れば、いきなり急登の九十九折が続きます。序盤からなかなかの急勾配となるので、脚を使い過ぎないようにゆっくり登りました。三条の湯から三条ダルミという主稜線上の分岐を目指すこの区間は、我慢の区間ですが温泉の疲労回復効果で登ることができました。 三条ダルミに出れば、ここからまた奥秩父主脈縦走路に合流。そして雲取山山頂まであとわずか! 稜線に出れば不思議と足取りも軽くなり、山頂まですいすい登ることができました。 雲取山(2017 m)に到着です! 三条の湯から3時間半の行程だったとはいえ、昨日も疲れもあり、また標柱に抱きつくくらい、なかなかハードな行程でした。 山頂には避難小屋があるのですが、山梨百名山の標柱はこの小屋の裏にひっそりと置かれています。もう少し先に、本当の(? )山頂が待っていてくれます。 東京都の立派な標柱、というか石柱が建てられているこの場所が、雲取山の山頂になります。3都県のパワーバランスが、標柱ひとつとっても分かる気がしますね(笑)。 雲取山山頂から昨日登った飛竜山も良く見えました。この奥秩父山塊は、飛竜山の先にも甲武信岳や金峰山へとまだまだ続く長大な山塊です。奥秩父主脈全山縦走もチャレンジングですが、いつかはやってみたいと思います! 帰路は山頂から三条の湯に戻り、サオラ峠を経て道の駅たばやまへ帰りました。 サラッと書きましたが、長い道のりになるので、おなじルートで行かれる際は 時間に余裕をもって行動しましょう!
飛竜山、雲取山立ち寄りスポット
私は下山後のごはんとお風呂が楽しみで、これなしでは登りたくないほどです(笑)。「山百チャレンジ」を通してたくさんのおいしいごはん屋さんや、温泉に立ち寄らせていただきました。前回からの連載に続き、下山後の立ち寄りスポットを紹介します! <TABA CAFE> 下山して道の駅に戻る街道沿いで見つけたのが、くぐり戸が印象的な古民家カフェ「TABA CAFE」。丹波山産の野菜、庭で育てたハーブや梅など、おいしくて安心な食材を使った体にやさしいお料理&スイーツがいただけます。 私がいただいたのはパスタがメインのランチ。パスタはもちろんおいしかったのですが、登山後でビタミンが失われているのか、丹波山で採られた生野菜のサラダが絶品でした! また下山日がちょうど定休日で寄れませんでしたが、道の駅たばやまにも「丹波山温泉 のめこい湯」という日帰り温泉施設があります。温泉登山後にまた温泉、そんな温泉尽くしの登山もいかがでしょうか。 来月はいよいよ最終回! フィナーレを飾るのは最後に残しておいた富士山です。短かったような長かったような山梨百名山チャレンジも、これにて終わりです。日本一の山頂からは、どんな景色が見えるのでしょうか。次回もお楽しみに! エルクスタッフ 綾井瞭 北岳の山小屋で勤務後、山梨の山が好きで移住し、エルクに入社し7年。登山、トレイルランニング、スキーと広く山を楽しんでいたが、ヒザを壊してからは山梨県の山を改めて登り始める。山梨百名山チャレンジ企画の担当であり、山梨県の山を登って魅力を発信することをモットーに山登りを続けている。 エルクブログ「山梨百名山チャレンジ」はこちらから!
ランドネ編集部