「りくりゅう」ペア、5年ぶり2度目Vへ…三浦「私たちらしい滑りを」 20日から全日本選手権/フィギュア
フィギュアスケートの全日本選手権は20日から3日間、世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねて、大阪・門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕する。19日は会場で公式練習と開会式が行われ、ペアの三浦璃来(23)、木原龍一(32)=ともに木下グループ=組は、5年ぶりの出場に胸を高鳴らせた。男子は初優勝争い、女子は坂本花織(24)=シスメックス=の4連覇が注目される。 本番会場で約30分、入念に氷の感触を確かめた。「りくりゅう」にとっては5年ぶりの全日本選手権。前回出場した2019年は1ペアのみだったが、今大会は4ペアがエントリー。リンク内は活気に満ちあふれていた。 「すごく感慨深い。私たちらしい滑りを見せたい」。三浦は言葉に力を込めた。 結成初年度の19年に出場したのは「りくりゅう」のみ。そこから世界で活躍する2人の背中を追い、国内でもペアを結成する機運が高まった。実力は他ペアと比べて頭一つ抜けているが、5年ぶり2度目の頂点に向けて、準備に余念はない。 12月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(フランス・グルノーブル)では2位と悔しい結果に終わった。同大会後は練習拠点のカナダに戻らず、国内で調整。「時差がないのですごく調整しやすい」と笑顔を見せた。2人は21日のショートプログラムから登場。5年間で大きく成長した姿を日本のファンに届ける。(角かずみ)