時給は1円も上がらないけど…スタバ店員の「黒いエプロン」が持つ“実はすごい秘密”
ブラックエプロンのすごいところ
何を隠そう私も黒い女でした。私が獲得したのは10年も昔のこと。当時は、ブラックエプロンは1店舗に1人いたらすごいと言われていた。というのも、当時の合格率は3%だったから。え、私すごくないか……! 私は暗記が苦手だったので、半年間も泥臭い反復学習をした記憶がある。勉強量もすごいのだが、それよりもはるかにすごいことがある。 それは、ブラックエプロンを獲得しても、時給は1円も上がらないという点。ネーム入りの黒いマイエプロンがもらえる。よくよく考えるとそれだけなのだ。それでもスタッフは愛が止まらずテストを受ける。 今でも私がエプロンを捨てられないのは、あの頃の努力をしていた自分の象徴だからである。中には黒いエプロンを付けることがステータスだと思っているスタッフもいる。ゲーム感覚で知識を楽しんでいるスタッフもいるだろう。何が原動力なのか、人それぞれなのだ。ちなみに私は、「黒エプロンは体が細く見えるから」理由はそれ一択だった。
合格率は1割弱
日本で一番合格率の低い国家資格は司法書士だそうだ。2023年の司法書士は1万3372人の受験者に対し、合格者は695人。それすなわち合格率は5.19%。そして、ブラックエプロンのここ数年の合格率は約8%。この合格率は公認会計士レベルなのだとか。ひゃー。 だが、そもそもブラックエプロンを獲得するにはスターバックス®︎に入社、在籍していなければならない。地域によっては、「全然採用されない!」で、有名なスターバックス。それでいうと、日本一難しい資格といってもいいのではないだろうか。
ドリンクが特別美味しいのは嘘
黒いエプロンの人に淹れてもらったからコーヒーが美味しい。時々耳にしていたがこれは嘘だ。緑のエプロンであっても黒いエプロンであっても、コーヒーを淹れる手順は全員同じ。エプロンの色に違いはあっても、味に違いはないはずなのだ。 もし、ブラックエプロンのスタッフにコーヒーを淹れてもらうと特別美味しい気がする人がいるとしたら、色が持つ魔力かもしれない。 ブラックエプロンのスタッフの正しい活用法があるとしたら、コーヒー豆の質問をするといい。むしろ、コーヒーのことを聞いて欲しくて黒を身につけているスタッフが多いのでそこはどんどん攻めていいはずだ。