山下美夢有、上がり4ホール3バーディで6位タイ。残り2日「しっかり伸ばせるよう準備して頑張りたい」【パリ五輪/女子ゴルフ2日目】
ル・ゴルフナショナルを舞台に開催されているパリ五輪女子ゴルフは第2ラウンドを終え、山下美夢有が前日から順位をひとつ上げ、6位タイにつけた。トップとは6打差から5打差に縮まり、メダル圏内の3位とは2打差の通算3アンダー。待望の金メダル獲得には残り2日ビッグスコアが必要だ。 6位タイに位置する山下美夢有のドライバー正面連続写真(撮影/大澤進二)
ゴルフ界唯一の2大会連続五輪メダリスト、リディア・コーと一緒の組でラウンドした山下。出だしの1番でいきなりワンピンにつけるナイスショットを見せたがファーストパットがカップに蹴られバーディならず。 すると中盤の偶数ホール(8番、10番、12番)でボギーを叩き貯金を吐き出して後退。しかし、前日「バック9のプレーに悔しさが残った」といった終盤にリベンジ。 15番で10メートルを超えるロングパットを沈めてバーディを奪うと、17番ではショットでバーディを稼ぎ、最終18番は「フォローの風だったので(2打で)届く距離ではあったんですけれど、しっかり刻んで寄せて、というコースマネジメント」で4メートル強を沈め明日に繋がるバーディで締めくくった。 上がり4ホールで3バーディの好プレーに会場から「ナイスショット」「ナイスバーディ」と日本人のギャラリーからの激励の声も。その声が山下の背中を押した。 「ショートゲームだったり伸ばせるところで伸ばし切れなかったりしているので、そういう部分を直して残り2日しっかりスコアを伸ばせるように頑張りたいです」
もうひとりのチームジャパン・笹生優花は12番でトリプルボギーを叩くなど苦戦。2オーバー74で前日から1ランクダウンの47位タイに低迷。 それでも本人は「ショットが全体的に安定してきているので昨日より良かったと思います」と前向き。あとはパット次第だが、持ち前の豪快なショットにパットが噛み合えば残り2日で挽回してくれるはずだ。 上位はこの日2イーグルをマークしたスイスのモルガン・メトローが通算8アンダーで3位タイから単独首位に浮上。 2位にはこの日65をマークし、ジャンプアップしたメジャーチャンプのイン・ルオニン(通算7アンダー)、そして通算5アンダー3位には山下と同組のコー。さらに、山下と1打差の12位タイには東京五輪の金メダリスト、ネリー・コルダら実力者が並んでいる。 ※2024年8月9日11時40分 文章を一部修正いたしました。
川野美佳