ルヴァンカップは必ずしも「若手の登竜門」に繋がっていない。天皇杯との差別化を図る意味でも大胆な改革案が欲しい【コラム】
選手が最も変貌するのは十代後半から20歳代前半
川崎対新潟のルヴァンカップ準決勝はニューヒーロー賞の対象選手がなし。「若手の登竜門」の位置付けもある大会のはずだが…。(C)SOCCER DIGEST
Jリーグでは、まだ資金力が絶対条件ではない。その分工夫次第では十分に下剋上のチャンスが広がっていて、そこに面白味がある。 今季開幕前に最も戦力の上乗せができたのは、川崎と浦和だと思った。2023年度の営業収入は、トップが浦和(103億8400万円)で2位が川崎(79億6300万円)だったから、資金力がそのまま補強に反映されたことになる。特に川崎は、すでに開幕前に底上げを証明していた。スーパーカップには、3日後に控えたACLラウンド16第2戦に備えてターンオーバー(2試合ともスタメン出場は丸山祐市のみ)で臨み、前年リーグ王者の神戸を下している。この時点で川崎には巻き返しの予感しかなく、まさか鬼木達体制が終焉を迎える未来など思いも寄らなかった。一方浦和はペア・マティアス・ヘグモ新監督を迎えていたので一抹の不安はあったが、これだけの戦力を擁して降格圏に近づく終盤を予想するのは難しかっ
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