全国週間 明日17日は広い範囲で日差しが届く 20日~21日は雨や風が強まる所も
20日~21日 広い範囲で雨 雨・風ともに強まる所も
18日~19日にかけて、本州の南岸に前線がのびるでしょう。 18日は東海から九州で雲が広がりやすく、雨の降る所がありそうです。19日は北陸や関東も雲に覆われて、スッキリしない天気になるでしょう。 20日は前線上に低気圧が発生し、21日にかけて東へ移動するでしょう。20日~21日は広い範囲で雨が降り、低気圧に近い所では雨・風ともに強まることもありそうです。標高の高い所や内陸では雪が降る所もあるでしょう。 被災地では地震で地盤が緩んでいますので、少しの雨でも土砂災害に注意が必要です。また、積雪の多い所では、屋根からの落雪や雪解けによる融雪災害にご注意ください。
融雪災害に注意
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。 ③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。 このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。
日本気象協会 本社 岡本 朋子