【注目ドライバー】メルセデス3年目、再び表彰台の頂点を目指す…未来のチャンピオン候補ジョージ・ラッセル|メルセデス|F1
2018年に圧倒的な成績でF2王者となり、2019年からF1に参戦しているジョージ・ラッセル。ウィリアムズでの3年を経て2022年はメルセデスのシートを獲得し、待望のF1初勝利をマークした。将来のワールドチャンピオン候補と言われる英国人ドライバーに迫る。
順風満帆なキャリアのスタート
英国ノーフォーク州で生まれたジョージ・ラッセルは、8歳からカートのキャリアをスタートする。めきめきと頭角を現したラッセルは、3年後2009年に国内のカート選手権で2冠を果たすと、翌年には3つの選手権でタイトルを獲得し、知名度を高めていった。 その後もカートで数々のタイトルを獲得したのち、2014年にフォーミュラ・ルノー2.0でシングルシーターデビュー。総合4位と上々の結果を残し、さらに同年に参戦したイギリスF4では見事にチャンピオンを獲得。F3へのステップアップを果たした。 2シーズンを過ごしたF3ではチャンピオンにはなれなかったものの、ルーキーシーズンに総合6位。翌2016年は勝ち星を増やして総合3位に入ったことでさらに評価を高め、メルセデスのジュニア・ドライバー・プログラム入りが発表された。
GP3→F2→F1へ毎年ステップアップ
2017年にはGP3に参戦。シーズンを通して上位争いを繰り広げ、4勝を挙げて初年度でタイトルを獲得。第9戦のベルギーGPフィーチャーレースでは、優勝に加えてポールポジションとファステストラップを記録する「ハットトリック」を達成した。 F2にステップアップした2018年もラッセルの勢いは留まるところを知らず、全24戦中11戦で表彰台を獲得し、2位ランド・ノリスに70ポイント近い差をつけ、参戦初年度でチャンピオンに輝いた。 王座をF2で争いながら、メルセデスのリザーブドライバーを務めていたラッセルだが、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが好成績を残すなかで、メルセデスのレギュラーシート獲得は叶わず、メルセデスのパワーユニットを使用するウィリアムズから2019年にデビューすることとなった。