「弱い米国」世界に焼き付けたバイデン氏 レーガン氏が「史上最高」の大統領 対するトランプ氏、ハリス氏の器と視野の狭量にがく然
米大統領に対して、台湾海峡の平和と安全確保の重要性を強く訴え、そのための抑止力、対処力の抜本的強化を促すべきは日本の首相の役目だ。なのに、今年4月、当時の岸田文雄首相は米国議会演説で、台湾の「た」の字も言えなかった。
トランプ会談たった5分 石破首相も不安
石破茂首相も先週末、大統領選に勝利したトランプ氏と5分しか話せないようでは心配が尽きない。
山上信(吾やまがみ・しんご) 外交評論家。1961年、東京都生まれ。東大法学部卒業後、84年に外務省入省。北米二課長、条約課長、在英日本大使館公使。国際法局審議官、総合外交政策局審議官、国際情報統括官、経済局長、駐オーストラリア大使などを歴任し、2023年末に退官。現在はTMI総合法律事務所特別顧問などを務めつつ、外交評論活動を展開中。著書に『南半球便り』(文藝春秋企画出版)、『中国「戦狼外交」と闘う』(文春新書)、『日本外交の劣化 再生への道』(文藝春秋)。