福士蒼汰、ゆとり世代ヒットマン挑戦 ブルース・リー格闘技を学ぶ理由
先月26歳の誕生日を迎えた俳優、福士蒼汰に注目が集まっている。7月には石原さとみ主演の連ドラ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」(TBS系)で堅物のウェイター役を演じるかと思えば、今月21日公開の岡田准一主演映画「ザ・ファブル」では渋谷系ゆとり世代のヒットマン“フード”役と、演技の振り幅も大きければ活躍の場も拡大中だ。
癖のある人格のほうがアイデア出しやすい
福士は近年、演技の幅を広げており、17年の主演ドラマ「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)では、好青年と親を殺した青年の二重人格を好演した。 「過去、仮面ライダー(フォーゼ)に主演したことからも、ヒーローの印象が強いのかもしれませんが、たとえば『愛してたって―』の二重人格や、『ラプラスの魔女』の超能力者のように癖のある人格のほうがアイデアを出しやすかったりします」 そう言って笑うが、デビュー前はとくに俳優に興味があるわけでもなく、平凡な少年だったとか。 「目立つわけでもなく、勉強もそこそこで。幸せで平凡な学生生活を普通に送っていました。小・中学校ではバスケットボールを、高校ではダブルダッチをやっていたので動くことは好きでした」 スカウトされ17歳で俳優デビューをしても、自分自身はそれほど変化していないという。 「身の周りで変わったことの一番は、暇な時間がなくなったことです。でも、人としての中身はあまり変わっていないんです」
最新作『ザ・ファブル』では殺し屋フードに
そんな福士が最新作「ザ・ファブル」で演じるのは、岡田演じるアキラをつけ狙う殺し屋のフード。その名の通りパーカーのフードを深めにかぶっているうえ暗い照明で顔がよく見えないシーンもある。セリフも少なく、“渋谷系ゆとり世代のヒットマン”というキャラ設定自体も、演者としては難しそうだが……。 「携帯を握るように銃を握る、人を殺める瞬間も携帯のボタンを押す感覚でいる……というところをベースに置いて演じました。アキラ(岡田)を追う間も、やっぱりゲームのラスボスを探すような感覚で」