4歳児「お風呂イヤ!」が止まった!? 親を悩ますイヤイヤ期のお風呂嫌い問題と克服術
抱きかかえて無理やり入れる、は簡単じゃない
子育て中のご家庭はどこもそうだと思いますが、我が家も一日が瞬きのごとく、あっという間に過ぎ去ります。 朝ごはんを食べるのがナマケモノのようにスローな息子を急かしながら、まるで『クレヨンしんちゃん』の野原一家のような忙しい朝からはじまり、息子の無事登園が完了したら私は在宅で仕事に没頭。その後は気づけばもうお迎えの時間……。子どもを預けている時間って、どうしてあんなにも早く過ぎ去っていくのでしょうか。そして、保育園にお迎えに行けば「おなかすいた!」と100回くらい連呼する息子の手を引きながら帰宅した私は、すぐに夕飯の支度にとりかかります。 ご飯中にお風呂を沸かし、ご飯を食べ終えた息子はお気に入りのブロックで遊びます。最近の彼の鼻歌はマイケル・ジャクソンです。「エニエヂュウォッケイ♪」と言いながらブロックで遊んでいます。そんなマイケルな息子に「お風呂沸いたし、入ろうか」と声をかけるのですが、ここから毎晩恒例「お風呂に入ってほしいママ」VS「お風呂に入りたくないマイケルな息子」との戦いのゴングが鳴るのです。 「お風呂イヤー!」の戦いは20分で終わることもあれば、1時間半くらいかかることもあります。「そんなん抱きかかえてお風呂に連れていけばいいのに」と思う方もいるでしょう。そうです、私もそう思いました。でも、息子は現在15kg超え。私は小柄で力も弱いため、釣りたてのマグロのようにピチピチと暴れる息子には太刀打ちできないのです。抱きかかえるもののKOになったこと数知れず。そんなこともあって、納得させてお風呂に連れて行かねばならないのです。 今日も息子のお風呂どうしよう、と思っていたある日、閃いたのです。「私が息子をお風呂に連れていくのではなく、息子に連れて行ってもらえばいいのでは!?」と。でも、ここで普通に「ママをお風呂まで連れ行って」とお願いしても、イヤイヤ期の子どもの心は掴めません。「ママのこと、絶対にお風呂まで連れて行かないでね」と伝えました。「絶対にお風呂まで連れて行かない」の部分を特に強調して言いました。 これ、「カリギュラ効果」というそうです。心理学用語ではないのですが、「禁止された行動に対して、逆に関心が高まる」といった心理現象を表すときに使うそうです。イヤイヤ期の子どもは、このカリギュラ効果が功を奏することがあります。