53歳のベテランマーカーがG3で“匠”のテクを披露「あいさつ程度に持っていっただけ」
岐阜競輪「開設75周年記念・長良川鵜飼カップ(GIII)」は22日、2日目を開催。3Rの選抜戦に出場した上田学(53歳・愛媛=69期)に話を聞いた。 53歳のベテランマーカーが匠の技を見せた。前を任せた渋谷海に点数上位の武田亮が襲い掛かると、上田は小さな動きで武田後位の金子真也を弾き飛ばし、武田の番手に渋谷を迎え入れた。そのまま武田、渋谷、上田の順で入線。上田の好サポートによって伏兵とみられていた四国コンビが確定板入りを果たしたのだった。 「渋谷君が頑張ってくれたおかげです。雨の影響もあってか金子が少し遅れていたし、同期だったのであいさつ程度に持っていっただけ(笑)。外を踏んで渋谷君をかわせればよかったけど、そこまでの脚はなかったです(笑)」 初日のレース後には「S級は全員上がりタイムがすごい。(9着で)納得しました(苦笑)」とやや弱気になっていたが、この日の動きを見る限りS級でも展開や構成次第では十分に上位争いができそう。これからも的確な援護で若手をサポートしつつ自身も上位進出を図っていく。(netkeirin特派員)