「ゼクシオ13」「T350」と比べてどう? テーラーメイド「Qi アイアン」
高慣性モーメントで話題のテーラーメイド「Qi10」シリーズは、ウッドのみならずアイアンもラインアップ。「Qiアイアン」は従来のキャビティ構造と中空構造モデルのいいとこどりをした、いわゆる“飛び系”アイアンだ。ギア知識が豊富なミタさん、アスリートゴルファーのヨシダくん(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が実際に手に取り、マッチするプレーヤーを探った。
ステルス→Qiへ 飛距離と直進性アップを目指す
【ミタさん】 「Qi アイアン」は2022年発売の「ステルス アイアン」の後継モデルです。「Qi10 MAX ドライバー」が実現した縦横の慣性モーメントの合計値10K(1万g・cm2)を示す「10」は、製品名に付かないのであしからず。とはいえ、やさしさを追求するコンセプトは変わらず、飛距離と直進性アップを目指しました。
【シオさん】 確かに飛び系アイアンらしい、やさしい見た目に仕上がっています。グースが利いていて、フェース長も十分にあり、トップラインも厚め。ヒールからトウにかけた立ち上がり方をはじめ、アドレスした時の景色は全体的にダンロップの最新モデル「ゼクシオ 13 アイアン」を構えたときに似ています。形状は前作ステルスとさほど変わりがないような? 【ミタさん】 ヘッド全体の色合いには変化があります。4番から9番までは(ステルス アイアンは5番から8番)ステルスと同じ「ステンレススチール450SS」を素材にしていますが、前作に比べてわずかに白っぽくシルバー色が鮮明になり、面構えが精悍になったように感じます。PWからSWは「431SS」というステンレススチールですが、違和感はありません(ステルスは9番からAWの素材は17-4SS、SWは431SS)。
【ヨシダくん】 うーん…僕にはやっぱり“顔”が大きすぎて、普段使っているクラブ(ピン ブループリント アイアン)とは別物に見えます。もちろん、アドレスした時にフェース面がしっかり見えることで、球を簡単にとらえて飛ばせそうなイメージが湧きます。ソール幅も厚めですから、わずかなミスもヘッドが地面で滑ってカバーしてくれそうです。