能登被災地の子供ら万博招待 6日からふるさと納税受け付け、返礼品は入場券 大阪府
大阪府は5日、能登半島地震で被災した子供らを2025年大阪・関西万博の会場などを巡る2泊3日の旅行に招待するため、財源となるふるさと納税の寄付を、6日から来年5月31日まで府のホームページで受け付けると発表した。個人の寄付者には、寄付額に応じて万博の入場券を返礼品として贈る。 【トップ10】ふるさと納税による流出額と寄付額の市区町村別ランキング 府によると、寄付は11月下旬からふるさと納税ポータルサイトでも受け付ける。子供らの宿泊費や万博会場、観光地の入場料に充て、3千万円が集まれば160人程度を招待できるという。 返礼品は府外在住者が対象で、大人であれば寄付額が2万2500円で「早割一日券」(販売価格税込み6700円)、10万円で「通期パス」(同3万円)などを用意。企業からも寄付を募る。 招待事業の対象は石川県輪島市や同じ奥能登地域の珠洲(すず)市、穴水町、能登町の計4市町に住み、来年4月時点で小学5年~中学生3年の1人と保護者1人のペア。来年1月ごろから招待者を募集し、同年7~8月に招待旅行を実施。JR西日本が招待者の交通費の負担で協力する。 吉村洋文知事は5日、記者団に「つらい思いをした子供たちを万博や観光に招待し少しでも笑顔になってもらいたい。賛同いただける方にはふるさと納税を活用してほしい」と呼び掛けた。(山本考志)