「トランプの終わり」はアメリカ政治を変えるのか?
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2022年のアメリカ中間選挙が終わった 。中間選挙においては政権与党が敗北するということがよく指摘されるが、今回の選挙結果には完全には当てはまらなかった。 共和党は思ったほど議席を伸ばせず、連邦下院では僅差で多数党に返り咲いたものの、 連邦上院では民主党が多数党維持に成功している。注目されていた連邦上院のスウィング・ステーツのうち、アリゾナ、ペンシルベニア、ネヴァダを民主党が制し、州知事選挙でも民主党が善戦した。 多くのメディアが、 ドナルド・トランプ 前大統領がお墨付きを与えた候補者が落選したことや、トランプのライバルと目されている、フロリダ州のロン・デサンティス知事が大差で再選されたことなどをこぞって取り上げている。トランプは、むしろ共和党に害を与えているのではないか――このような声も大きくなってきている。
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西川賢