ミシュラン、2029年までWECハイパーカークラスへのタイヤ独占供給契約を延長
ミシュランとWEC世界耐久選手権は12月12日に契約延長を発表。これにより、同シリーズのハイパーカークラスに対して、少なくとも2029年まではミシュランが独占タイヤサプライヤーであり続けることが確定した。 【写真】2025年、WECハイパーカークラスにデビュー予定の『アストンマーティン・ヴァルキリーAMR-LMH』 このフランスのタイヤメーカーは、2021年にハイパーカークラスが導入されて以来、同クラスの唯一のタイヤサプライヤーとなっており、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰GTPカテゴリーでも同じ役割を務めてきている。 また、これら欧米の2シリーズの車両ホモロゲーション規則は、2029年まで延長されることが、2024年のル・マン24時間レースの前後で発表されている。 2025年は、8つの自動車マニュファクチャラー(アルピーヌ、アストンマーティン、BMW、キャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、トヨタ)の18台のハイパーカーエントリーが、ミシュランのタイヤで走行することになる。 「ミシュランは2012年のシリーズ創設以来、テクニカルパートナーを務めており、世界耐久選手権への取り組みを拡大できることを誇りに思う」と、ミシュランモータースポーツディレクターのマシュー・ボナルデルは述べている。 「耐久レースは、当社グループの『オール・サステナブル』ビジョンと完全に一致しており、我々が日々設計しているミシュランタイヤに体現されている『長持ちするパフォーマンス』の価値を反映している」 「ミシュランは、車両の世代を重ねるごとに、レースで使用するタイヤの数を大幅に減らしながら、より高いレベルのパフォーマンスをサポートしてきた」 「FIA WECとのパートナーシップを更新することで、ミシュランは持続可能なイノベーションの取り組みを継続することに尽力している」 「次世代のミシュラン・パイロット・スポーツタイヤは、再生可能素材とリサイクル素材の使用を大幅に増やした、特に野心的な仕様を満たすものだ」 「現在の規則の技術的妥当性は、多くのマニュファクチャラーの関心を集めている。このように、FIA WECは世界有数の自動車ブランドとのパートナーシップを強化し、我々のイノベーションを公道走行可能な車両やタイヤに移転するのを加速するためのユニークなプラットフォームを提供し、ファンの数の大幅な増加により、我々はそれらのイノベーションをますます増え続ける観客に披露することができるのだ」 なおミシュランは、テストの機会が不足しているとして、WECとウェザーテック選手権のそれぞれのトップクラスで使用することを目的とした新しいタイヤの導入を、2026年まで延期することを決定したと発表済みだ。 [オートスポーツweb 2024年12月16日]