インテリアに取り入れるのが難しいと感じる色は?意外にも1位は緑色。気になる2位は…
カギは3つのルール
ナッシュさんによると、色選びの強い味方になってくれるのは、「カラーサークル(色相環)」です。どの色であれ、すべての色には必ずマッチする3つの組み合わせのルールがあり、それはこの「色相環を見ればすぐにわかる」とのこと。 「まず“色味が同じ”、つまり、単色でそろえることが最も簡単です。彩度と明暗が異なるだけだからです。 そして、赤とオレンジなど、カラーサークル上の隣り合う色同士を使えば、“調和のとれた”組み合わせになります」 「3つの組み合わせのなかで最も鮮やかな印象になるのが、“対照的な”色同士を合わせることです。イエローとパープルなど、カラーサークルの正反対の位置にある色、『補色』とも呼ばれる色同士の組み合わせです」 データが示しているとおり、最も多くの人が組み合わせに悩んでいるのがグリーン。ナッシュさんによるとその原因は、この色の汎用性の高さ・多用途性といえるそうです。
色相環上で暖色と寒色の間に位置するグリーンは、それらのどちらとも好相性。中間色や無彩色のグレーとも、鮮やかなピンクやイエローとも、組み合わせることができます。ナッシュさんは、どの色でも「恐れず試してみることです」と話しています。 ただ、間違いがなく、同時にインパクトもある組み合わせとして挙げているのは、ブラウンや中間色(ニュートラルカラー)とのコンボ。自然を思わせるグリーンには、陰影を問わずアースカラーがよく合います。アースカラーの天然素材のアイテムやアクセントを取り入れることも、おすすめだといいます。 ナッシュさんいわく、「明るく淡いグリーンは、ブラウンの暖かみと素晴らしい対照をなします」とのこと。
次に組み合わせが難しい色とされているグレーは、そのクールな印象が難しさの原因になる場合があります。ナッシュさんは、次のように説明しています。 「白と同じ無彩色のグレーは、ほぼすべての色と組み合わせることができます」「組み合わせを成功させるためのカギは、使用するグレーのアンダートーン(地の色)と深みを考慮に入れることです」 「寒色系のグレーに最もよく合うのは、ブルー、グリーン、薄いパープルといった寒色。暖色系のグレーは、赤やオレンジ、イエローと合わせるのが適しています」 「(無彩色の)モノクロームをテーマに組み合わせを考えたい人には、白と黒をアクセントに使うことに加え、明度の異なるいろいろなグレーを取り入れるのがおすすめです。部屋に奥行きと視覚的な面白さをもたらすことになります」 インテリア改造を計画している人は、この色のルールをもとに、シックな部屋づくりにトライしてみてはいかがでしょうか。