松重豊、甲本ヒロトとの初タッグの裏にあった40年越しのドラマ「ようやく叶うこともあるんだなぁと」
自身が監督務める『劇場版 孤独のグルメ』で甲本ヒロトと初タッグ
俳優の松重豊が9日、BSフジ『飯島直子の今夜一杯いっちゃう?』(木曜午後10時)に出演。10日公開の『劇場版 孤独のグルメ』で、ザ・クロマニヨンズのボーカルリスト・甲本ヒロトとの初タッグが実現するまでの経緯を語った。 【写真】「めっちゃ似てる」…松重豊と29歳長男の親子ショット 松重と甲本が下北沢にある中華料理店『珉亭(みんてい)』のアルバイト仲間だったことは良く知られている。松重は「学生の頃に、映画監督になりたくて東京に出てきた」と明かす一方で、当時は、「映画を撮るのは、すごく大変だった」ともいう。 今では「スマホで簡単にできるようなこと」でも、「フィルムを買って。それで撮って。現像して。で、また次バイトしてフィルム買って……」の繰り返し。そのうち松重は「破綻しちゃった」そうで、「自分が監督をやった映画が撮れなくなった」という。松重は「主役をやってるやつに『ごめん。本当に僕の不甲斐なさで映画を撮れなくなった』」と謝罪。「僕は一生、映画監督をやらない」と宣言し、以来、「20歳くらいで(映画監督の夢は)封印しちゃった」と振り返った。 それから月日は流れて40年、「ひょんなきっかけ」から映画監督をやることに。松重は「40年間の空白があった」ものの、「その時の、学生時代に主役をやってくれた」人物に、「主題歌を書いてくんない?」とオファーしたそうだ。その人物こそが、甲本ヒロト。このオファーを甲本は「ええよ」と快諾したそうで、今回のタッグが決まったという。 このエピソードには飯島直子も「すごいですね」と感動。松重自身も「本当にあの時、挫折したんですけども、60(歳)すぎて、それがようやく叶うこともあるんだなぁと思いました」と感慨深い様子だった。
ENCOUNT編集部