大神いずみ「飛ぶバット」は1本5万円!野球をするにはお金がかかる。男子3人の食費もかかる…大根1本350円の衝撃」
◆1本¥50000もする「飛ぶバット」 プロ野球道具はどんどん進化していき、プロからアマチュアへ、いまや小学生にも大人と同じような道具が下りてきている時代だ。 膝や肘を怪我から守るためのガードを推奨するチームも多い。一つ一つ揃えていくと、出費は相当かさんでいくのだ。 以前に書いたことのある高反発素材のバット、いわゆる「飛ぶバット」は、1本¥50000前後するにも関わらず、瞬く間に子供用が学童軟式野球に広がっていった。 次男はある時期(ちょうど一年前の今頃だ!)この高反発バットと金属バット、複合バットなどを日替わりのように使っていたら打ち方がブレにブレまくり… 気づいたら本人がバットに「振り回されて」いた。 なぁんて上手いことを言って一人で膝をポンポン叩いていた頃が懐かしい。 だけどあの時たしかに、「何でこんなに高いバットをチームで買い揃えなくちゃならないんだ!」と、あまりの高価な野球道具の浸透に怖ささえ感じていたものだ。 軽く当てて遠くに飛ばせるバットをスタメン9人中8人が持っていたら、一人だけ金属バットで思い切り振っても大きく飛ばせないことに引け目を感じることになりかねない。 それは野球の力の差なんだろうか、とかなり疑問に思っていた。 ウチは去年大慌てしすぎて子供用と大人用2本も買い替えながら、案の定年が明けて中学硬式野球チームに入った途端、二度と使うことなく置物にもならずに人に譲ることになってしまった。
◆少々お金がかかっても親は黙って応援しよう 道具は手入れをして、長く大事に使うこと。 何よりこのことに気づいて毎日グローブやスパイクを磨いて手入れし、持ち物を自分で管理して大事にする選手のことを、野球の神様はきっと見過ごすはずはないんだと息子たちに言って聞かせてやりたい。アメリカで活躍しているすごい二刀流の選手も、道具に感謝し、とても大事に手入れしているそうだ。 打つのが、守るのが上手い選手なんてこの世にいっぱいいすぎて…神様が見ているのはそこなのかな、と。 そうは言うても彼らは毎日、大事に手入れした道具でガンガン硬球を打つ。走って滑りこんで、ドロドロの練習着はあっという間にヨレて破れる。また!?もう!?な頻度で買い替えていた。 練習着はまだいい。 高校に入って木製バットを振って練習を始めた長男は、ある時申し訳なさそうに「木のバットが何本か欲しい」と言ってきた。 ご存知かもしれないが、木のバットというのは芯を外して打つと一瞬でバキッと折れてしまう。 3本買って、最短三振りで全滅してしまう可能性もある。瞬殺だ。最低一本が¥7000を下回らないものなのに。 この時私は申し訳ないことに、心の中で「勘弁してくれぇ…」と呟いた。 でも野球をさせると決めたからには、そこは親が声に出してはいかんぞ私。 そう自分に言って聞かせ、ポチポチとネットでバットを買って送っていたものだ。 いい加減な気持ちで、人に迷惑をかけることばかりで野球をやっているなら、そんな出費はどうにも許せるはずがない。 だが息子たち2人とも、野球に対しては常に誠実で、一生懸命頑張っていることは私もよくわかっている。その厳しい練習や試合の中で、彼らが学ぶことは野球だけでない、もっともっと多くを人生の中で経験させてもらっている。 親も与えてやれない多くのことを、毎日毎日いっぱい受け止めて体をいじめて、頑張っている。 少々道具や活動にお金がかかっても、親は黙って応援しよう。そこは親がナイスな知恵を振り絞って何とかなるのなら…。 と言うわけで私は今日も必要な野球道具、お弁当アイテム、お当番便利グッズ、遠征用アイテムなどを充実させている。 前にも書いたがクーラーボックスは気づいたら7個にも増えてしまって。この先野球が終わったらどう使えばいいかわからなくなってしまった。
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